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- 洪水被害でSNSに救助を求める声が相次ぐ
- FPT大学卒業生の若者2人がマップ開発
- 支援が必要な場所を救助隊が特定可能に
東北部地方タイグエン省は、台風11号(アジア名:マットゥモ、日本では台風21号)の影響による長時間の豪雨で、多くの地域で洪水が発生し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には救助を求める声が相次いだ。
こうした状況の中、FPT大学の卒業生の若者2人が、救助要請の情報を集約し、救援地点を示すマップを作成してウェブサイト<https://thongtincuuho.org/>で公開した。迅速な支援が必要な場所を救助隊が特定し、アクセスできるようにした。
ウェブサイトを創設したのは、ソフトウェア開発経験10年のプログラマーのタット・フアンさん(男性・29歳)と人工知能(AI)製品開発の専門家であるマイ・アインさん(女性・32歳)だ。
当初2人は、地域の交通状況の情報を更新するアプリを開発していたが、SNSで救助を求める人が多いことを知ると、すぐにアプリを現在の形に作り直した。アイデアが生まれてから、わずか4時間の作業でウェブサイトを完成させたという。
ウェブサイトには、数千件の援助要請が寄せられた。救助要請があると、マップ上で各通報地点の位置に住所と具体的な状況が表示される。データはリアルタイムで更新される。