ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

生薬による不妊治療で人助け、「福」こそが人生の良薬

2014/09/14 08:20 JST配信
(C) Lao Dong, 生薬で不妊治療をするカイさん
(C) Lao Dong, 生薬で不妊治療をするカイさん 写真の拡大

 5年間子宝に恵まれなかった夫婦は、何度も病院に通って治療をしていたが、お金がかかるばかりで、何の結果も得られなかった。夫は長男で、跡継ぎを望む親族からの圧力が相当強かった。不妊の原因が妻にあったため、離縁することを考え始めていた矢先、知り合いからカイさんを紹介された。すがるような思いでカイさんの処方する生薬を妻に飲ませたところ、僅か2か月で子供を授かることができた。

 隣の省からやってきた夫婦は、妻には何の問題もなく、夫婦生活も普通なのに、なぜか子供ができなかった。カイさんは、脈診により夫が精子無力症であることを見抜き、生薬を処方。2か月後に妊娠した。子供を連れてカイさんを訪れた夫婦は、「子供ができたお陰で夫が真面目に仕事に打ち込むようになり、とても幸せ」と喜んでいた。

 不妊治療に使用するのは庭で栽培可能な植物だ。例えば、イラクサ科のナンバンカラムシの根は、月経異常の治療や胎盤を安定させる作用がある。丁子に似たボイの実は流産の予防に、クマツヅラ科のマキバクサザは月経不順や精力減退に効果があるという。

 カイさんによると、不妊治療の効果が現れるのは生薬の服用を始めてから4か月以内で、殆どの場合、1回来てもらって処方するだけで済むという。カイさんはこれまで数多くの不妊夫婦の治療を行ってきたが、1回当たりの謝礼は数十万VND(10万ドン=約510円)程度。もっと謝礼をもらってもいいのにと周囲の人たちは思うが、彼は最低限しか受け取らない。「人生にとって最も良い薬は『福』なんですよ」とカイさん。不妊夫婦にただ幸せをもたらしたいという彼の志は尊い。

前へ   1   2   次へ
[Lao Dong, 19:02 (GMT+7) 05/08/2014 S].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ビンG、米タイム誌「25年世界ベスト企業」にランクイン 国内初 (6:50)

 米国のニュース雑誌「タイム(TIME)」が発表した「2025年の世界ベスト企業(World’s Best Companies of 2025)」で、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)が

海外で働くベトナム人労働者に支援金、首相決定 (5:42)

 ホー・ドゥック・フォク副首相はこのほど、海外就労支援基金に関する首相決定第34号/2025/QD-TTgに代行署名した。  決定は、契約に基づいて海外で働くベトナム人労働者に対する特別なケースにおける支援の...

ビンF、アラブ自動車協会と提携 中東6か国でロードサービス (5:32)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は18日、アラブ自動車協会(AAA)との業務提携を発表した。これにより、中東市場における

「我が家」を夢見る18歳の少女 (21日)

 南部メコンデルタ地方ドンタップ省に住むファン・ゴ・ジエム・フオンさん(女性・18歳)には「我が家」がない。フオンさん一家は「自宅」を持ったことがなく、フオンさんはこの18年間、母方の祖父母や叔母の家な...

駐在員が住みやすい海外居住地、ベトナムが世界5位 日本は33位 (5:07)

 ドイツの調査会社インターネーションズ(InterNations)が発表した、駐在員が住みやすい・働きやすい海外居住地のランキング「エクスパット・インサイダー(Expat Insider)」2025年版によると

ライチャウ省:ガン筆頭副書記が党委書記に昇格 (4:26)

 西北部地方ライチャウ省共産党委員会は19日に開いた会議で、レ・ミン・ガン党委筆頭副書記が党委書記に選出されたと明らかにした。任期は2025~2030年となっている。  ガン氏は1969年生まれの56歳。出身地...

山洋電気、フンイエン省に新工場を設立へ (3:59)

 クーリングシステム製品やパワーシステム製品、サーボシステム製品を手掛ける山洋電気株式会社(東京都豊島区)は、同社製品の競争力をさらに高めるべく、北部紅河デルタ地方フンイエン省の第2タンロン工業団地内...

公務員・労働者向けにハイズオン~ハイフォン間の通勤列車運行 (3:30)

 ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)によると、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で働く幹部、公務員、労働者ら約300人は9月22日から毎日の通勤に列車を利用する。VNRが試験的に通勤用の車両を運行すると...

ハノイ:ベトナム国際イノベーション展示会、10月1日から開催 (2:13)

 ハノイ市で10月1日(水)から3日(金)まで、同市ホアラックハイテクパーク(HHTP)の国家イノベーションセンター・ホアラック拠点(NICホアラック)で、「ベトナム国際イノベーション展示会2025(VIIE 2025)」が開催さ...

展覧会「ベトナム、記憶の風景」、福岡アジア美術館で開催中 (20日)

 ベトナム戦争終結50周年を記念する特別展「ベトナム、記憶の風景」が、9月13日(土)から11月9日(日)まで福岡アジア美術館(福岡県福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル7・8階)企画ギャラリーで開催され...

第1回ハノイ世界文化デー、10月4日から開催 (20日)

 文化スポーツ観光省は外務省およびハノイ市人民委員会と協力して、10月4日(土)と5日(日)の両日に、タンロン城王宮跡(タンロン遺跡)で「第1回ハノイ世界文化デー」を開催する。  同イベントを通して創造性を...

企業データベース構築計画を正式承認 (19日)

 グエン・チー・ズン副首相は17日、企業データベース構築計画を承認する首相決定第2074号/QD-TTgに代行署名した。  計画では、◇登録情報、◇税務、◇輸出入、◇社会保険、◇信用、◇労働・雇用の6つの主要データ...

ベトジェットエア、121機目の機材を受領 (19日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)はこのほど、同社にとってタイ・ベトジェットエア(Thai Vietjet Air)とベトジェット・カザフスタン(Vietjet Qazaqstan)

ハノイ:セラフィン廃棄物発電所が稼働開始、1日2250t処理 (19日)

 地場系コングロマリット(複合企業)であるアマッカオグループ(Amaccao Group)は18日、ハノイ市トゥンティエン村(xa Tung Thien、旧ソンタイ町)でセラフィン(Seraphin)廃棄物発電所の稼働を開始した。  同発...

ホーチミン:遠方通勤の労働者に社会住宅支援へ (19日)

 ホーチミン市人民委員会は、所有する自宅が職場から遠く離れている労働者に対し、社会住宅の購入を支援することを認める内容の決定第17号/2025/QD-UBNDを公布した。決定は2025年10月1日から2030年5月31日まで有...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved