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サイゴンで名を馳せた「銀行王」、グエン・タン・ドイの人生

2016/09/04 05:01 JST配信
(C) vnexpress
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 貧しい家庭に生まれ、学も資格もなかったが、自身の努力で富豪となり、1970年代のサイゴンで「ビルディング王」、そして「銀行王」として有名になった人物がいる。彼こそが、グエン・タン・ドイ氏だ。

 ドイ氏はメコンデルタ地方アンザン省チャウドックの農村の家庭で生まれ育ち、若い時はカンボジアとの国境を越えて水牛と牛の卸売をして生計を立てていた。彼は商売において信用を大事にしていたため、元手はさほど大きくなかったにもかかわらず、カンボジアの商売相手からは大きな信頼を得ていた。

 そのため、ドイ氏はすぐにある程度の資金を得ることができ、故郷と水牛の卸売業を離れ、1954年にサイゴンで事業を始めた。

 さしたる学も資格もなかったドイ氏だが、彼はドイタンセメントタイル会社の設立から事業を開始し、競合他社をあっという間に追い抜いていった。そして、米国で自己啓発に成功した人を指す「セルフ・メイド・マン(self made man)」に成り上がった。

 セメントタイル会社で成功したドイ氏は、ベンタイン市場の隣の区域を買い上げて、6階建てのマイロアンレストランを建設した。このレストランは当時のベトナムでは初めて冷蔵庫、クーラー、給湯器などを完備し、サイゴンで最も豪華なレストランとして有名になった。

 その後、更に事業を拡大していったドイ氏は、ホテル経営と賃貸業、特にプレジデントビルの経営で成功し、瞬く間にサイゴンの富豪の1人となり、人々から「ビルディング王」と呼ばれるようになった。

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