ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

注文は手話で、ろう者が働くハノイのカフェ

2022/02/06 10:46 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress

 ハンさんは、西北部地方ホアビン省の農家で生まれ育ったこと、そして姉妹3人とも生まれつき聴覚障がいがあることを、マネージャー 兼 通訳者を通して教えてくれた。先生の声を聞くことができないため、普通学校で学ぶのはとても困難で、何とか中学4年生(日本の中学3年生に相当)まで終えてからは家で両親の仕事を手伝った。

 そして18歳の時、2人の姉と同じように縫製工場に働きに出たが、周りとのコミュニケーションが難しく劣等感を感じ、すぐに辞めてしまった。

 2020年、ハンさんは聴覚障がい者のコミュニティの友人の紹介でカフェの仕事に応募した。そこでドリンクの作り方、接客の仕方など今まで考えもしなかった仕事のトレーニングを受けることができた。

 今まで働いてきた中で1番思い出に残っていることは、団体客からドリンクの美味しさやサービスへの満足感、空間の快適さを称賛するメモをもらったことだ。たとえ小さな行動でも、客から認められ、自分にも良い仕事ができたと感じると、ハンさんは幸せな気持ちになるという。

 ハンさんだけでなく、カフェのスタッフの多くは学校を辞めて早くから働きに出ており、中には小学3年生の途中までしか学校に行っておらず、文字がすらすらと読めないスタッフもいる。

 マネージャーのグエン・ティ・ディンさんは、この会社に8年間関わる中で、スタッフから色々な打ち明け話を聞いてきた。

 例えば、以前あるスタッフが健常者と一緒に働いていた際、聴覚障がい者だと仕事の配分などでも平等に接してもらえず、悲しい気持ちになったという。彼らはこのカフェと工場で働くようになってから、仕事でたくさんの驚きがありつつも、常に責任を持って仕事に取り組んでいる。ディンさんにとって最も嬉しいことは、多くのスタッフから、ここでの仕事はとても幸せで満足している、と常々伝えてもらえることだ。

 常連客の1人であるタイン・フオンさんは友人の紹介でこの店を知った。初めてカフェを訪れたときは、開放的で静かな空間だという印象を受けた。障がい者が働いているカフェでも、他によくある慈善的な重い感じがなかったという。

 フオンさんはカフェのスタッフや商品が気に入り、自分の子どもも店に連れて行って一緒にスタッフと交流したり、1つの商品ができ上がるまでに多くの工程があることを子供に学ばせるため、商品ができる工程を見学したり、キーホルダーのぬいぐるみ作りを体験したりさせた。

前へ   1   2   3   次へ
[VnExpress 14:02 05/01/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
ビンファスト、フィリピンEV市場で首位に シェア51% (16:53)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(Vinfast)は、2026年1~3月期におけるフィリピンの純EV市場で51%

エースコック・ベトナム、新R&Dセンターを建設 世界展開を加速へ (15:39)

 エースコックベトナム(Acecook Vietnam)は20日、ホーチミン市のタンビン工業団地内で新たな研究開発(R&D)センター「D-GROOVE」の建設に向けた地鎮祭を行った。  同プロジェクトは、研究開発力とイノベーシ...

台湾鴻海、バクニン省で増資 スマホ年産1.4億台に増強 (14:07)

 電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group=鴻海)は、北部地方バクニン省に拠点を置く子会社のフシャン・テクノロジー・ベトナム(Fushan Tech...

ごみ拾いの少年がベトナム初のドローン開発者に、米国警察も採用 (19日)

 ドローン製造会社のリアルタイム・ロボティクス(Realtime Robotics)の創設者であるルオン・ベト・クオックさん(男性)は、ホーチミン市のニエウロック・ティゲー運河沿いで、貧しく苦労の多い幼少期を過ごした。...

フォンニャ・ケバン国立公園で新洞窟発見、高さ数百mの滝も (13:38)

 北中部地方クアンチ省のフォンニャ・ケバン国立公園管理委員会は20日、同公園内において調査隊が新たな洞窟を発見したことを明らかにした。  初期の調査情報によると、新たに発見された洞窟は垂直方向に約3...

ダナン初の都市鉄道、27年2月着工へ 32年に運行開始 (6:18)

 南中部地方ダナン市人民委員会のグエン・マイン・フン主席と地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)のチャン・バー・ズオン会長は20日、ダナン国際空港と旧クアンナム...

ベトナム生命保険市場、年平均+5.9%成長で30年に72億USD規模へ (6:04)

 英国・ロンドンに本拠を置くデータ分析およびコンサルティング会社のグローバル・データ(GlobalData)が発表した最新のレポートによると、ベトナムの生命保険業界の保険料収入は、2026年の60億USD(約9500億円)か...

ハノイとホーチミンのメトロ30路線整備、約4.5兆円が必要 (5:31)

 チャン・ホン・ミン建設相は20日午後の国会で、ハノイ市とホーチミン市における都市鉄道(メトロ)30路線、総延長約2224kmの建設には、約743兆9070億VND(約4兆5000億円)の資金が必要になると明らかにした。 高...

人民アーティストのレ・カイン氏、日越文化交流で在外公館長表彰 (5:12)

 伊藤直樹駐ベトナム日本国特命全権大使は4月6日、演劇・音楽分野における日本とベトナムの文化交流促進への多大なる貢献と卓越した功績を称え、人民アーディストのレ・カイン(Le Khanh)氏に対して在外公館長表...

インドのアカサ・エア、初のベトナム路線を9月4日就航 (4:23)

 インドの航空会社であるアカサ・エア(Akasa Air)は9月4日、インドのムンバイとベトナムのハノイ市を結ぶ新路線を就航する。これにより同社はベトナムへの初進出を果たし、国際線の就航ネットワークを7都市に拡...

FPTジャパンHDとSTNet、電力・通信分野で業務提携 (3:56)

 ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェア(FPT Software)の日本法人であるFPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)と、四国電力グルー

橋本組と小澤土木、ベトナムでダム漏水対策の実証事業を完了 (2:42)

 株式会社橋本組(静岡県焼津市)と株式会社小澤土木(静岡県浜松市)は、東北部地方タイグエン省(旧バクカン省)で実施していたダム漏水対策の実証事業を完了した。  日本で確立された圧入工法を用いて鋼矢板遮...

ベトナムの労働者の2割に生成AIの影響、ILO報告 (21日)

 国際労働機関(ILO)ベトナム事務所が発表した報告書によると、ベトナムの男女労働者の約1150万人(総雇用の約20.8%)、すなわち5人に1人が生成人工知能(AI)の影響を受ける可能性のある仕事に従事していることが明...

ホーチミン:新行政センター投資方針、劇場計画も統合しPPPで建設 (21日)

 第11期(2026~2031年任期)ホーチミン市人民評議会はこのほど開催された第2回会議で、トゥーティエム新都市区における新行政センターおよび中央広場プロジェクトの投資方針を承認した。  投資総額は約29兆60...

国家交通安全委員会が6月に解散へ、公安省へ業務移管 (21日)

 レ・ミン・フン首相はこのほど、国家交通安全委員会および省・市の交通安全委員会の活動終了と解散に関する決定第17号/2026/QD-TTgを公布した。同決定は6月1日に発効する。 業務移管完了後に解散  同決...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved