ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

「ありのままに生きる」片脚のダンサー、事故と絶望からの再起

2024/03/31 10:26 JST配信
(C) vietnamnet
(C) vietnamnet

 バンさんは自分に起こった出来事を受け入れ、もっと強く、エネルギッシュにならなければと毎日自分に言い聞かせ、自分自身の旅を続けた。

 「まず、新しい生活に慣れることから始めました。考えるのは簡単ですが、実際にやるとなるととても大変でした。それに、周りの人たちの言うことにも疲れてしまいました。片脚を失ったのに都会に残ってどうするんだ、外に出ても大変なんだから家にいなさいだとか、私みたいな女性は不幸だ、田舎に帰るのが一番だとか…。そういう言葉を聞いてたくさん泣きましたし、消えてしまいたいとすら思いました」。

 長く続いた葛藤の末、ネガティブ思考だったバンさんは、徐々に希望を取り戻していった。バンさんは、そのときに頼れるのは自分自身だけだと悟ったのだ。

 「自分自身を変えるために何かしようと決めました。2本脚だったらよかったのにと心を痛めることをやめて、今のありのままに生きようと思いました。欠点を隠すのではなく、欠点を利用して人生と向き合うことにしたんです。通りに出て、木製の松葉杖をついて初めて歩いたときのことをよく覚えています。たくさんの人が私を好奇の目で見ていましたが、私はそれを受け入れて、自信を持ってしっかりと歩きました」とバンさん。

 バンさんいわく、彼女の人生は、2014年に母親と一緒に屋上に上って日の出を見たときに変わり始めたという。輝く太陽の光を見て、バンさんは希望の光が差し込んできたように感じたのだ。バンさんは突然、踊り出したくなり、その光の中に浸った。

 そこでバンさんは、片脚しかない状態でも、ダンスをすればバランスが保ちやすくなることに気付いた。バンさんは身体にあざができるまで、そして痛みを感じなくなるまで、床の上で立ったり歩いたり這ったりする練習をした。だんだんとあざを気にすることもやめ、自分がやりたい動きをできるかどうかにだけ集中するようになった。

 ダンスはそう簡単なものではない。普通の人でも難しいのだから、片脚しかないバンさんにとってはなおさら難しい。それでも、たゆまぬ練習を経て、バンさんはステージに上がってダンスを披露し、多くの人々に感動を与えた。

 そして、努力が報われた。2019年、バンさんは身体に障がいを持つ女性のミスコンテストに出場し、自身が振り付けた片脚のダンスで「ミス三日月」に輝いたのだ。おそらくこれが、バンさんの人生で事故以来2回目の転機となった。

前へ   1   2   3   次へ
[Vietnamnet 05:30 08/03/2024, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
アニメ映画「この本を盗む者は」、ベトナムで3月6日公開 (2/28)

 深緑野分の人気小説が原作で、日本では2025年12月26日に公開されたアニメ映画「この本を盗む者は(越題:Loi Nguyen Thu Vien Mikura)」が、3月6日にベトナム全国の映画館で公開される。ベトナムでのレイティン...

ダナンのゴールデンブリッジ、世界の美しい橋ランキングで4位 (2/28)

 英国タイムアウト誌(Time Out)はこのほど、「世界で最も美しい橋トップ19」を発表し、南中部地方ダナン市にある「ゴールデンブリッジ」を第4位に選出した。巨大な手が支えるゴールデンブリッジは、強烈なインパ...

光海底ケーブルでトラブル発生、海外への通信容量が約10%減少 (2/27)

 科学技術省傘下の通信局によると、ベトナムと海外を結ぶ光海底ケーブル「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」でトラブルが発生しており、海外への通信容量が約10%減少した。ただし、陸上の迂回ルートで通信量...

【特集】2025年ベトジョー記事アクセス数ランキング (2/22)

 VIETJOベトナムニュースが2025年に配信した「特集」カテゴリの記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の歴史を有する毒ヘビ養殖村、高収入も危険と隣り合わせ

失業保険に関する新政令、障害者雇用の保険料免除など (2/27)

 雇用法における失業保険の詳細を規定する政令第374号/2025/ND-CP(2026年1月1日施行)には、障害者を雇用する雇用主に対する保険料の減免や、国家予算からの失業保険基金への支援メカニズムなど、多くの新しい規...

文化分野に国家予算の2%配分、ゲーム人材5000人育成へ (2/27)

 グエン・ホア・ビン副首相は25日に開催された全国会議で、決議第79号-NQ/TWおよび決議第80号-NQ/TWの実施方針を示し、政府が計230項目の行動計画を策定したと明らかにした。重点施策として、歴史教育ゲームを開...

ベトナム南中部と南部で季節外れの大雨、落雷や強風に注意 (2/27)

 国立水文気象予報センターによると、2月27日の昼から夜にかけて、ベトナム南中部の沿岸部と山間部および南部の広い範囲で、にわか雨や大雨を伴う雷雨が降ると予想されている。ベトナムは乾季の真っただ中だが、...

サン・フーコック航空、ハノイ/ホーチミン~ダナン線を就航 (2/27)

 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のサン・フーコック・エアウェイズ(Sun PhuQuoc Airways=SPA)は25日、ハノイ市およびホーチミン市と南中部地方ダナン市を結ぶ新路線をそれぞれ就航した。...

成人の約87%が銀行口座を保有、非現金決済は年+59%増 (2/27)

 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、18歳以上の成人の約87%が銀行口座を保有しており、2020~2025年の国家金融包摂戦略の最低目標である80%を3~8%pt上回った。また、成人の約71%が信用履歴情報を有して...

「富の神様の日」で宝飾店に徹夜の列、金の自動販売機も登場 (2/27)

 テト(旧正月)明けの旧暦1月10日(2026年は新暦2月26日)は「富の神様の日」にあたり、ハノイ市の宝飾店には、1年の幸運や商売繁盛を願って金を買い求める人々が徹夜で列を作った。また、ホーチミン市では、供え物...

ホーチミン:メトロ7号線、政治・行政センター直結にルート変更 (2/27)

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、2040年までの旧トゥードゥック市開発計画の一部を調整し、トゥーティエム新都市区における都市鉄道(メトロ)7号線のルートを見直した。  最大のポイントは、市が整備を進...

海外組織の駐在員事務所設立で新政令、審査期間短縮など (2/27)

 政府はこのほど、海外の協力・研究組織によるベトナムでの駐在員事務所の設立および活動に関する政令第6号/2005/ND-CPを一部改正・補足する政令第62号/2026/ND-CPを公布した。同政令は2026年3月1日に施行される...

公安省傘下企業にも花火の製造許可、従来は国防省傘下企業のみ (2/27)

 政府はこのほど、花火の管理と使用に関する規定を含む複数の政令の一部条項を改正・補足する政令第58号/2026/ND-CPを公布した。同政令は3月15日に施行される。  これにより、これまで国防省傘下の企業にし...

日本政府、ラオカイ省の小・中学校校舎建設計画に13.3万USD供与 (2/27)

 ハノイ市の駐ベトナム日本国大使公邸で25日、日本政府による令和7年度(2025年度)草の根・人間の安全保障無償資金協力1案件の贈与契約署名式が開催された。  同案件の概要は以下の通り。 ラオカイ省バー...

ニイヌマ、フルーツトマトのスマートハウス竣工 スマート農業経営支援 (2/27)

 ニイヌマ株式会社(宮城県石巻市)とベトナム現地法人のニイヌマ・トモファーム(NIINUMA TOMOFARM、南中部地方クアンガイ省(旧コントゥム省))、西北部地方ディエンビエン省人民委員会は6日、令和6年度補正「グロ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved