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日本経済新聞およびマークイット社が発表した2021年7月のベトナム・日経PMI(製造業購買担当者指数)は40.2で、前月の45.1から▲4.9ポイント低下した。
ベトナムのPMIは、2021年4月に1年6ヶ月ぶりの高値となる54.7を記録すると、6月には8か月ぶりに50を割り、以降3か月連続で50を下回っている。
8月の生産量と新規受注、生産向け原材料の購買活動、雇用はいずれも減少した。
この背景には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第4波の急拡大により社会的隔離措置が適用されていることを受け、多くの企業が一時閉鎖または営業を一時停止したこと、サプライチェーンの混乱が続いたことがある。
新規受注が3か月連続で減少した。減少幅はこの16か月で最も大きかった。海外からの受注数も引き続き減った。
雇用も2か月連続の減少となった。減少幅は2020年4月以降で最も大きかった。サプライチェーンの寸断が発生しており、サプライヤー納期が長期化。原材料価格が引き続き上昇している。上昇幅は直近10か月間で最高だった。これを受けて、メーカー各社の販売価格が引き上げられた。
生産向け原材料の購買活動は引き続き減少し、減少率は過去最高を記録した。一方、6月に減少していた原料在庫は増加に転じた。