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- ベトナムの英語力は116か国中63位
- 「低い」英語力グループに転落
- 日本は「非常に低い」グループ接近
スイスに本部を置くグローバル教育機関イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF Education First)は、「EF英語能力指数2024(EF EPI 2024)」ランキングを発表した。
2023年に世界116か国・地域で英語能力試験EF SETに参加した成人210万人の結果を分析したもので、ベトナムは800ポイント中498ポイントで非英語圏116か国・地域中63位となった。2022年は60位(111か国・地域中)、2023年は58位(113か国・地域中)だったため、直近3年では最も低い順位となっている。
ベトナムは前年の505ポイントから僅かにポイントが減少し、順位も前年より5ランクダウン。過去2年は「標準的」英語力グループに属していたが、今年は「低い」英語力グループへと転落した。過去にベトナムが「低い」英語力グループとなったのは、EF EPIの調査が始まったばかりの2011年~2012年と、コロナ禍の2019年~2021年だけだった。EFはベトナムの英語力が低下した原因について言及していない。
ベトナム国内で都市別に見ると、英語力が最も高かったのはハノイ市で524ポイント、2位が北部紅河デルタ地方ハイフォン市とホーチミン市の523ポイント。以下、南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市(521ポイント)、同ダナン市(516ポイント)と続いた。
アジアに限定して見てみると、ベトナムは23か国・地域中8番手。トップはシンガポールの609ポイントで、2位はフィリピンの570ポイント、3位はマレーシアの566ポイントと、東南アジアがトップ3を独占した。なお、ベトナム(498ポイント)はインド(490ポイント)や中国(455ポイント)、日本(454ポイント)、タイ(415ポイント)といった域内の主要経済国よりも英語力が高かった。
日本は過去最低を更新する世界92位(前年87位)となり、アジア23か国・地域中16番手に沈んだ。調査開始から数年は「標準的」英語力グループに入っていたが、2016年以降は「低い」英語力グループに転落。その後も英語力は低下傾向が続いており、450ポイント未満の「非常に低い」英語力グループに接近している。
世界トップ3は1位オランダ(636ポイント)、2位ノルウェー(610ポイント)、3位シンガポール(609ポイント)。アジアからトップ10に入っているのはシンガポールだけだった。