中部高原地方ザライ省の「ニョンホア・ゾウ村」は、かつては数百頭のゾウを飼育しており、観光名所の一つになっていた。しかし、今では一頭も残っていないという。
1993年、各地方が観光の目玉探しに競い合っていたとき、ザライ省観光サービス社はいち早くニョンホイ村でゾウ乗りツアーを開始した。ゾウに乗って森を探検するツアーは人気を集め、外国人を含め毎年数万人の観光客が訪れた。ネット上でも外国語で紹介されていた。
しかしこの数年、ザライ省の観光業が低迷するのに伴い、ゾウ乗りツアーも行われないようになった。このツアーで潤っていた地元民の収入はなくなった。ゾウがかつて行っていた田畑の耕作も機械にとってかわられており、ゾウはとたんに重荷になった。そのため村のゾウはすべて売却されてしまった。
ザライ省観光サービス社は、かつての名声を取り戻そうと村人のゾウ3頭を購入し、観光客がゾウに乗って一定の区域を散策するサービスを開始した。しかしこのサービスの評判は芳しくなく、3頭のゾウはふたたび「失業」の憂き目に遭っているという。
・ ダクラク省:100m走にサッカー、高齢も酷使され続けるゾウ (2019/03/20)
・ ダクラク省:続くゾウの酷使、テトの「象乗りツアー」で15頭が3万人運ぶ (2017/02/17)
・ ドンナイ省:半野生ゾウが妊娠、ベトナム初―個体の保全に期待 (2016/12/14)
・ ダクラク省:ゾウ1頭が過労死、観光客向け「象乗りツアー」で酷使 (2015/03/11)

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