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国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、紅河デルタ地方ニンビン省にあるチャンアン生態観光区を世界複合遺産に認定したと発表した。
チャンアン生態観光区は、遺跡などの文化遺産基準と生物多様性などの自然遺産基準の両方を満たし、ベトナムで初めての世界複合遺産に認定された。
同生態観光区は、面積2168ヘクタール。周囲を山と湖に囲まれているほか、洞窟などの自然遺産にも恵まれており、その景色は「陸のハロン湾」とも称される。また、18の省級遺跡、21の国家級遺跡、2の特別国家級遺跡が含まれており、968年から980年までベトナム北部を支配した丁(ディン)朝が都を置いたホアルー遺跡や、東南アジア最大規模を誇るバイディン寺がある。
今回の世界遺産認定で、チャンアン生態観光区はベトナム国内で8か所目の世界遺産となった。これまでに認定されているベトナムの世界遺産には、◇文化遺産5か所(フエの建造物群、ホイアンの古い町並み、ミーソン聖域、タンロン皇城中心区域、胡朝の城塞)、◇自然遺産2か所(ハロン湾、フォンニャ・ケバン国立公園)がある。
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