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- 新規定の施行や交通インフラの未整備で
- 24年に8人乗り観光用EV70台を試験導入
- 1年余りで約10万回運行、約50万人利用
サイゴン公共交通機関社(Saigon Public Transport)は、新たな規定の施行や交通インフラの未整備を理由として、6月30日をもってホーチミン市内中心部での観光用電気自動車(EV)の試験運行を一時停止した。
同社は2024年4月、8人乗りの観光用EV70台を試験的に導入したが、政府が公布した政令第165号/2024/ND-CPの影響により、運行を一時停止した。その後、2025年3月に6月30日までの計画で試験運行を再開した。1年余りで約10万回運行し、約50万人が利用した。
政令第165号/2024/ND-CPでは、観光用EVの走行は「すべての車両に適用される30km/hの速度制限標識が設置されている道路」に限定される。しかし、ホーチミン市内にはこの条件を満たす道路がほとんど存在しないのが現状だ。
ホーチミン市建設局(旧交通運輸局)によると、観光用EVの走行に適した30km/hの速度制限標識を設置すると、バスやトラックなど他の多くの車両の通行に支障をきたす恐れがあり、対応が困難だという。