ニンビン市から7キロ、ハノイ市から96キロ離れた1万2000ヘクタールの生態観光地区。観光客は小船に乗り、青い川をゆっくりと進みながら景色を眺めることが出来る。川の両岸には石灰岩が作る美しい景観が広がる。湖・池が31か所あるほか、トイ洞窟(Hang Tối)、サン洞窟(Hang Sáng)、ナウルオウ洞窟(Hang Nấu Rượu)、バーゾット洞窟(Hang Ba Giọt)などの鍾乳洞もある。中には、入口から出口まで船に乗って進めることができる洞窟もある。
バンロン自然保護区(Khu bảo tồn thiên nhiên Vân Long):
ザービエン(Gia Viễn)郡にある紅河デルタ地方最大規模の湿地で、自然保護区となっている。面積3500ヘクタールで、長さ20キロのコンクリートの塀で囲まれており、その周りには紅河デルタ地方の特徴的な村が点在する。観光客は牛車か自転車、また小船などで村々を回ることが出来る。同省で最も美しく巨大な鍾乳洞であるバンチン洞窟(Động Vân Trình)やケムチョン洞窟(Hang Kẽm Trống)をはじめ、32か所もの洞窟がある。また、同地区にはケンガー(Suối nước nóng Kênh Gà)温泉もある。
クックフオン国立公園(Vườn quốc gia Cúc Phương):
1962年にベトナムで最初に認定された国立公園で、ハノイ市から南に120キロに位置する。ニンビン省、ホアビン省、タインホア省にまたがる。面積は2万2200ヘクタール、原生林には89種の動物、307種の鳥類・爬虫類・両生類、65種の魚類と約2000種の昆虫が生息しており、中にはアジアゴールデンキャット、黒熊、豹など希少な動物も生息している。また、樹齢1000年以上の大樹や古代のベトナム人が暮らしていたと言われるグオイスア洞窟(Động Người Xưa)もある。