ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【番外編~イベント小娘の独り言?】コロナ禍のオンライン生活

2022/01/10 17:00 JST配信

お久しぶりです! AAB ホーチミンのユズです。

さて、言わずもがなですが、コロナで大変な状況が続いておりまして、皆様も多かれ少なかれ影響を受けておられるかと思います。

我々も例に漏れず、かなり強い向かい風の中を歩いた1年でした。

私達はこれまで、リアルイベントをメインで行ってきたチームですが、最近、オンライン商談会などリアルな場とオンラインを絡ませるハイブリッドイベント、もしくはウェビナーなどの100%オンラインイベントのご相談がぐっと増えました。

皆さんも日常生活の中で、ZOOM等の便利な無料オンラインツールを活用されているかと思います。

例えばオンライン飲み会は、コロナ禍の新しいスタイルとして浸透しましたよね。

ただその性質上、「クロストークが難しい」だったり、「料理や景色を共有して楽しめないのが寂しい」など、少なからず不自由さを感じる方も多いのではないでしょうか。

私達もウェビナーなどをお手伝いさせて頂く中で、オンラインならではの不自由さをなるべく軽減させられないかと日々試行錯誤しています。

便利なツールを活用すれば、形として実施することは簡単ですが、ホストがゲストに対して気を遣うべきポイントや、準備すべきコンテンツとその見せ方などは、リアルと同じというわけにはいきません。

リアルではなんとなくうまくいく進行や、その場の空気を共にしているからこそ、ある程度皆様に楽しんで頂ける。ということが意外と難しく、その点クライアントとの十分な議論やシミュレーションを重ね、参加者の立場に立って工夫することが肝なのです。

オンライン飲み会の例に戻ると、事前に参加者から話したいテーマを集めておいたり、メイン会のあと分科会のように少ない人数で話せる場を設けたりすることで、クロストークが難しくても参加者同士が楽しく交流出来るようになると思います。

また、リアルのように同じテーブルでおいしいものを共有するのは難しいですが、事前に同じメニューを食べるよう段取りしておけば、同じ食についての感想を言い合うことも出来ますし、逆に「何でもいいからみんな一品特製料理を準備しよう」という形にすると、そこからいろんな話が膨らむかもしれませんね。オンラインの不自由さを逆に工夫することで、参加者同士の意外な面を発見したり、新しいコミュニケーションが生まれたりすることもあると思います。

また、リアルイベントとライブ中継やオンライン配信をミックスするハイブリッド形も増えてきています。

これにも、その目的をはっきりさせ、それに沿った運用や演出をしないと「何となく・自己満足」感が出てしまうリスクがあります。

逆にそのポイントを押さえて演出ができれば、リアルと何ら変わらない距離感でのコミュニケーションができるようになってきているのではないでしょうか。コロナが終息してからも、距離や時間を越えられるという点で大いに活用できると思います。

もちろんリアルイベントでしか体感できない醍醐味は、人それぞれあると信じています。私にとっては会場の熱っぽさや緊張、現場を歩き回る程よい疲れ、とにかくそこで感じる快感、それをオンラインで代用することは難しいでしょう。しかし、オンラインの技術によって、私達の業界は完全にできることがなくなってしまうということはありませんでしたし、色々な形で挑戦をさせて頂ける余地があるということ、それは非常に素晴らしいことだと感じました。このコロナ禍で失ったものが多いような気がしていますが、その代わりに得られたものがあり、それは決してアフターコロナになったら消えてしまうというものでもないと思います。

皆さんはいかがでしょうか??

<文責:AAB ユズ>

著者紹介
平櫛開三 HIRAGUSHI KAIZO
1987年に株式会社AABを日本(大阪)に設立、その後、2006年にAAB VIETNAMを設立。

AAB VIETNAMはイベント関連事業全般を業務範囲とする。日本の公官庁や自治体、ベトナム進出の日系企業等の顧客を持ち、各種式典(竣工式などのオープニングセレモニー、周年記念など)やPRイベント(新商品発表会や日本の物産展、商談会や観光誘致プロモーションなど)、会議、展示会、各種パーティーからエンターテインメント(ベトナム人歌手のライブショー、ファッションショーなど)までを幅広く手掛け、ベトナムにおけるイベント専門会社の中でもトップクラスの規模を誇る存在に成長させた。

2018年より日本及び海外拠点(ベトナム、フィリピン、インドネシア、マレーシア、フランス)の統括管理責任者として、グループのCEOに就任。ベトナムの日本人向け媒体に「イベントオヤジの独り言」を連載した。


◆連絡先

AAB VIETNAM

平櫛直通TEL:090-262-0066

hiragushi@aab.co.jp
イベントオヤジの独り言
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
デジタル技術産業法を可決、デジタル資産とAIの法的根拠を制度化 (18:59)

 国会は14日、デジタル技術産業法を賛成多数で可決した。同法は2026年1月1日に施行される。これにより、デジタル資産と人工知能(AI)に関する法的根拠が初めて制度化された。  同法の対象となるデジタル資産...

国会、改正特別消費税法を可決 加糖飲料も対象に (17:54)

 国会は、改正特別消費税法を賛成多数で可決した。同法は2026年1月1日に施行される。  同法によると、加糖飲料については、ベトナム国家基準における清涼飲料水の定義に該当し、糖分が100mLあたり5gを超える...

国会、憲法改正の決議採択 7月1日から地方自治体を2層構造に移行 (17:31)

 国会は16日、憲法の一部条項を改正・補足する決議を採択した。同決議は即日施行された。  決議によると、地方自治体は6月30日をもって郡レベルの行政区(省・中央直轄市傘下の市、区=quan、郡=huyen、町=...

世界のベトナム人街を訪ねて【プラハ編・後編】 (15日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

ホーチミン、米AMDとAI・ハイテク協力促進で覚書 (15:59)

 ホーチミン市人民委員会は12日、半導体設計大手の米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices=AMD)との間で、技術協力に関する覚書を締結した。式典にはチャン・ホン・ハー副首相も出席した...

ベトナム政府、国家戦略技術32分野を公表 AI・バイオ医療など (15:45)

 ファム・ミン・チン首相は12日、国家の戦略的技術および戦略的技術製品に関するリストを定める決定第1131号/QD-TTgに署名した。  今回の決定では、国家の持続的な発展と技術革新を推進するための、10の戦略...

ベトナムAI産業のGDP貢献、40年までに最大1300億USD規模に (14:41)

 財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)が国際協力機構(JICA)およびボストン・コンサルティング・グループ(BCG)と協力して発表した報告書「ベトナム人工知能(AI)経済2025」によると、AI産業は今...

信頼性の高い保険会社トップ10、バオベトが生保部門で首位キープ (13:57)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は、2025年における信頼性の高い保険会社トップ10を発表した。この中で、バオベトグループ[BVH](Bao Viet Group)は生命

クオン国家主席、越訪のリトアニア大統領と会談 (6:09)

 ルオン・クオン国家主席は12日、リトアニアのギターナス・ナウセーダ大統領と会談した。1992年の外交関係樹立以来、同国大統領がベトナムを公式訪問したのは今回が初めて。  両首脳は会談で、今回の公式訪...

7月1日施行の社会保険法、加入対象者を拡大 外国人関連規定も (6:01)

 2024年社会保険法(法律第41号/2024/QH15)が、2025年7月1日に施行される。これは2014年社会保険法(法律第58号/2014/QH13)に置き換わるもので、社会保険の加入対象者が拡大される。  2024年社会保険法では、...

個人事業主への電子請求書義務化、飲食店が便乗で一斉値上げ (5:41)

 6月以降、ホーチミン市やハノイ市にある多くの飲食店で、ブン、フォー、バインミーなどの価格が一斉に引き上げられている。店主らは値上げの主な理由として、「納税義務の発生」を挙げている。  店主らは、...

ベトコムバンク、東南アジアの有力ブランドトップ30に初選出 (5:17)

 英市場調査会社カンター(Kantar)が発表した「東南アジアのブランド価値トップ30ランキング」2024年版で、ベトコムバンク[VCB](Vietcombank)がベトナム企業として唯一ランクインを果

畜産大手CPベトナムの「病畜の肉」流通疑惑、違反の3店舗に罰金 (5:00)

 タイ系畜産大手CPベトナム(CP Viet Nam)が病気の豚や鶏の肉を販売していたとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で告発されたことを受け、南部メコンデルタ地方ソクチャン省農業環境局は11日、検査...

ベトナム航空、スカンジナビア航空と提携 北欧路線の接続強化 (4:47)

 全日空ANAが出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は13日、スカンジナビア航空との間で、ベトナムと北欧(デンマーク、ノルウェー、スウェ

ダナン:半導体研究開発ラボ建設を承認、投資総額98億円 (3:07)

 南中部沿岸地方ダナン市人民委員会は、半導体向け先端パッケージング技術の研究開発(R&D)を目的とした実験施設プロジェクトへの投資方針を承認した。  プロジェクトの投資主は、半導体や人工知能(AI)分野の...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved