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フェイスブック(Facebook)でインターネットショップを運営する企業や個人が増えているが、商品のプロモーション方法がソーシャルメディアへの広告掲載から米国のライブ配信サイト「ライブストリーム(Livestream)」を利用するかたちに変わりつつある。
ライブストリームでは映像や音声をリアルタイムで配信することができ、視聴者はフェイスブックやツイッター(Twitter)のチャット機能を利用してリアクションやコメントをすることができる。
販売者は商品を実際に使用している様子を消費者向けに配信し、商品に興味を持った消費者がライブ映像を視聴し、商品について質問したり視聴者同士で意見交換をする。販売者はコストをかけずに多くの消費者に商品のプロモーションができるだけでなく、消費者も商品を手に取って品定めがでいないというオンラインショップの難点を解決し、ライブ映像やチャットにより使用感など生の声を聴くことができるのだ。
全く有名でない一般人でもライブストリームで商品をプロモーションすれば再生回数は数千回に上り、有名人ともなるとさらに増える。化粧品メーカーなどの企業も有名芸能人に商品を使用してもらう様子を配信するライブストリームによる販売促進活動に積極的だ。
2016年11月には某化粧品メーカーが、女性歌手トック・ティエン(Toc Tien)が同社の口紅を試す様子を配信した。30分ほどのライブ配信だったが、再生回数16万回、コメント3000件、リアクション1万2000件と大反響だった。このほかにも、女優や人気ブロガーが商品を試すライブ配信はいずれも反響が大きいという。
中国の大手通販会社アリババ(Aribaba)はライブ配信による売上増に成功したことで知られるが、東南アジア最大の大手通販会社ラザダ(Lazada)もこの手法でタイやインドネシアで売り上げを伸ばしている。
ラザダ・ベトナムは27日から30日にかけて4日間にわたり多数の有名人を招き家電製品や衣料品、子供用品、化粧品などを試用する様子をホームページやアプリ、ファンページで同時にライブ配信する。ライブ1回の配信は45分から1時間を予定しており、再生回数は30万~40万回に達すると見込まれている。
ラザダ・ベトナムのCEOアレクサンダー・ハーディ氏は、ベトナムは国民の3分の1にあたる3500万人がフェイスブックを利用しているとされていることから、オンライン通販のポテンシャルが非常に高いと評価している。