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韓国最大のフードデリバリーアプリを提供する韓国系スタートアップ企業、ウーワブラザーズ(Woowa Brothers)によるフードデリバリーサービス「配達の民族(Baemin)」が、ベトナムのフードデリバリー市場で頭角を現している。
昨年5月のサービス開始から約1年半で、シンガポールを本拠地として東南アジア各国でタクシー配車・予約サービスを展開するグラブ(Grab)に追随する位置についている要因としては、調理設備を貸与する「Baemin Kitchen」やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で注目されるユニークな広告展開などが挙げられる。
同社はフードデリバリーサービス「ベトナムエムエム(Vietnammm)」を買収してベトナム進出したことから、これまで「ベトナムエムエム」と「配達の民族」の2つのサービスを提供してきた。しかし2021年1月には「ベトナムエムエム」を終了し「配達の民族」に一本化する予定だ。
一方、ウーワブラザーズは韓国フードデリバリー市場2位の「ヨギヨ(Yogiyo)」を運営する独デリバリー・ヒーロー(Delivery Hero=DH)と、シンガポールで合弁会社ウーワDHアジア(Woowa DH Asia)を設立し、アジア11か国に進出したい考えだ。
DHはベトナム市場から撤退したことがあるため、ウーワDHアジアの設立が実現すればベトナム市場に再挑戦する可能性がある。
DHはフードデリバリー子会社のフードパンダ(Foodpanda)を通じて、日本や台湾などに進出している企業だ。ウーワDHアジアの設立計画は昨年12月、同社がウーワブラザーズの買収意向を発表した際に明かした。しかし市場1、2位の合併は市場独占の懸念があることを理由に、韓国公正取引委員会が「ヨギヨ」売却を買収条件として提示。DHにとっては受け入れがたい条件だけに、合弁会社の設立は現在不透明な状態だ。