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米金融大手シティグループ(Citigroup)は、◇インドネシア、◇マレーシア、◇タイ、◇ベトナムの4市場のリテール(個人向け)銀行事業をシンガポールのユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)に譲渡する。
取引額は36億USD(約4100億円)。リテール銀行事業の譲渡により、シティグループの従業員約5000人がUOBの傘下に入ることになる。同4市場の顧客ベースは2021年上半期(1~6月)時点で約240万人となっている。
シティグループはこれに先立つ2021年4月、リテール銀行サービス戦略見直しの一環として、ベトナムを含むアジア、欧州、中東、アフリカの13市場のリテール銀行事業から撤退すると発表した。
4市場のほか、これまでにオーストラリアと韓国の事業の譲渡先が見つかっており、メキシコ事業の譲渡先も模索中だ。
シティグループは南北統一前の1972年から1975年にかけての時期に、ファーストナショナル・シティバンク(First National City Bank)の名称でベトナム進出を果たした。
同行は1993年、ハノイ市に駐在員事務所を開設し、ベトナム市場に復帰。翌1994年にハノイ支店を開設し、ベトナム戦争終結後にベトナムに支店を開設した最初の米国の銀行となった。1998年にはホーチミン市にも支店を開設した。