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韓国政府の食品医薬品安全処(食薬処)によると、韓国にとってベトナムは、東南アジアで最も多くの化粧品を輸出する国となっている。韓国の2022年における国別の化粧品輸出額は、最大の輸出国である中国が前年比で減少したのを筆頭に、米国、日本、香港も軒並み減少となった。一方で5位のベトナムは2桁増を記録している。
韓国保健産業振興院によると、2023年1~6月期における基礎化粧品の輸出額では、中国や日本が減少した半面、ベトナムはロシアに次ぐ成長率を見せた。
韓国の代表的な化粧品メーカーであるアモーレパシフィック(Amorepacific)は、中国が半分以上を占めるアジア地域での売上高が2021年の1兆6814億ウォン(約1860億円)から、2022年には1兆2820億ウォン(約1420億円)へと▲23.6%減少。同じくLG生活健康(LG H&H)は今年4~6月における中国での売上高が▲3.4%減の1891億ウォン(約210億円)にとどまるなど、いずれも主力だった中国市場で不振だった。
食薬処では「中国は景気停滞や政府による化粧品への規制強化、国産指向の高まりなどで、韓国からの輸出も減少している」と分析した。
こうした状況を受け食薬処は14日、ベトナム保健省と化粧品分野での協力を模索する会合を開催。食薬処はベトナムへの化粧品輸出条件の緩和、および両国間の長期的な交流を提案した。今後、韓国企業によるベトナム輸出を円滑化し市場拡大を狙う方針だ。