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- ベトナムOEM企業の韓国支社設立は初めて
- ベトナムで製造した製品を韓国で販売
- サムスン物産などとの商談開始
生地製造や繊維の染色、受託製造(OEM)を手掛けるナムアイン・トレーディング(Nam Anh Trading)はこのほど、韓国支社を設立した。ベトナムのOEM企業が韓国に支社を設立するのは今回が初めて。
支社設立により、ベトナムで製造した製品を韓国で販売する。すでにサムスン物産(Samsung C&T)や、アパレル大手フィラコリア(FILA KOREA)との商談を開始しているという。
ナムアインは今後、原材料の調達から縫製までの全工程を自社工場においてワンストップで行うことを目指している。このため、中国やマレーシア、タイなど生地の主要な生産国とのネットワークを構築し、ベトナムであらゆる原材料を調達できるようにするための体制づくりを進めている。これにより、韓国には未紹介の、環境に優しい生地の提供も可能になるという。
これに先立つ2020年、同社はエコな染色に関する特許を保有するオランダ企業クリーンダイ(CleanDye)と協力し、ベトナムと日本企業を対象に染色技術の提供を開始した。2022年にはベトナム政府と提携し、廃ペットボトルからリサイクル生地を製造している。
さらに同社は3月28日、廃プラスチックの熱分解事業を行う韓国の都市油田(City Oil field)と、廃プラスチックから熱分解して製造する分解油の輸出契約を締結した。ナムアインはこれを、ベトナムでのリサイクル生地製造に活用していく計画だ。