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- IT職給与は依然高水準も大幅な変化なし
- プログラマーは1100~3000USDが目安
- IT新卒者は480USD、3年目から変化
情報技術(IT)分野の求人サイト「トップデブ(TopDev)」が先般発表した2024-2025年のベトナムIT市場レポートによると、ベトナムのIT人材、特に人工知能(AI)やビッグデータ、クラウドコンピューティング、サイバーセキュリティなどの採用需要が増加している。しかし、世界的に景気低迷が続いていることを背景に全体的な平均給与には、ほぼ変化がみられない。
2024年におけるプログラマーの平均月給はスキルや経験によって異なり、1100~3000USD(約16万~43万5000円)のレンジが目安となっている。AIやサイバーセキュリティなどの専門家については人材不足のため、給与が一般的なIT人材の給与をはるかに上回る場合がある。
IT人材の給与は他の業界と比べて高く、70%余りが月給1000USD(約14万5000円)以上となっている。国内2大都市のIT職の一般的な月給および全体に占める割合は以下の通り。
+ホーチミン市:
◇1100~1500USD(約16万~22万円):33.3%
◇1600USD(約23万円)以上:32.1%
◇600~1000USD(約8万7000~14万5000円):27.5%など
+ハノイ市:
◇1100~1500USD(約16万~22万円):41.1%
◇600~1000USD(約8万7000~14万5000円):33.2%
◇1600USD(約23万円)以上:20.6%など
なお、IT新卒者の平均月給は480USD(約7万円)で、3年目以降は経験や能力・スキル、雇用需要などによって給与が大きく変化してくる。中でも、「Java」、「Python」、「.Net」、「C++」、「PHP」などを扱うIT職は引き続き高収入を保っており、クラウドやAI、機械学習(ML)、DevOpsなどの新テクノロジーのスキルを身につければ、より高い給与を得られる傾向がある。