ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

燃料高騰で輸送各社が運賃値上げ、最大+36% 便数削減の動きも

2026/03/11 06:02 JST配信

 中東紛争の影響による国内のガソリン価格の持続的な上昇を受け、ベトナム国内の多くの輸送会社が運行コストの増加を補うため、運賃の値上げや便数の削減などの対応を迫られている。値上げ幅は最大で+36%に達している。

ハノイ市の状況:運賃最大+30%値上げや便数削減も

 ハノイ市では、ダックフン社(Dac Hung)やアインドゥック社(Anh Duc)が、9日から運賃を約+30%値上げした。また、ドゥックマイン社(Duc Manh)は、燃料費が総輸送コストの約50%を占めるとして、運賃を従来から+10%引き上げた。

 運賃を据え置く企業も、便数を減らすことでコスト増に対処している。ハノイ市と北中部地方タインホア省を結ぶ路線を運行するハオフオン社(Hao Huong)は便数を▲40~50%削減し、フオンチャン社(Phuong Trang)もハノイ市発着便を約▲20%削減した。

ホーチミン市の状況:28路線で運賃値上げ

 ホーチミン市でも、燃料価格、特にディーゼル油の価格上昇が輸送会社の経営を圧迫している。同市建設局は3月に入り、長距離バスを運行する6社から、28路線における+5~36%の運賃値上げの通知を受理した。

 具体的には、サオバン社(Sao Vang)とフータイソン社(Phu Thai Son)がブンタウ(旧バリア・ブンタウ省)~アンスオン(ホーチミン市旧12区)を結ぶ路線などで+13%値上げした。

 トアンタン社(Toan Thang)は19路線で+17~36%値上げし、サイゴン・パブリック・トランスポート(Saigon Public Transport)も新ミエンドン(東部)バスターミナル(ホーチミン市旧トゥードゥック市)~ムイネー(旧ビントゥアン省)を結ぶ路線で+17~20%値上げした。

 このほか、ドンフン社(Dong Hung)やドンバック協同組合(Dong Bac)も一部路線で+5%の値上げを実施している。

輸送業界の今後の見通しと物価への影響

 現在、サオベト社(Sao Viet)など一部の企業は運賃を据え置いて市場の動向を注視しているものの、今後のガソリン価格次第では値上げを検討せざるを得ない状況にある。輸送業界では、燃料価格の上昇が続けば運賃値上げの波がさらに広がり、市場の様々な商品の価格上昇圧力につながるとして懸念が強まっている。

ガソリン高騰受け節約対策、在宅勤務や公共交通利用を推奨

 中東の紛争により石油供給が圧迫される中、商工省は企業と国民に対し、燃料消費の削減と物流の効率化を呼びかけた。企業には、可能であれば在宅勤務の導入や、空車走行の削減、燃料消費基準の設定、物流ルートの最適化を促している。

 国民に対しては、個人車両の利用を控え、相乗りや公共交通機関の利用を優先するよう提案している。エンジン停止や急加速の回避など低燃費運転の実践や、バイオ燃料の利用も推奨している。

 ガソリン価格の上昇を受け、通勤者を中心に移動手段の見直しが進んでいる。ハノイ市では多くの市民がバスや都市鉄道(メトロ)を通勤手段として利用するようになり、自転車や電動車への転換もみられる。

 燃料価格の変動が続く中、移動習慣の見直しは生活費の負担軽減と環境負荷の低減にもつながるとみられている。


[PLO 10/03/2026 / VietnamPlus 10:53 10/03/2026 / Tuoi Tre 15:41 09/03/2026 / Markettimes 13:59 09/03/2026 / Bao Dau Tu 08:04 10/03/2026 / Hanoimoi 13:20 10/03/2026 / Cong An Nhan Dan 11:59 10/03/2026, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
越首相、中東3か国首脳と電話会談 原油供給確保と国民保護で一致 (6:22)

 ファム・ミン・チン首相は9日、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギーサプライチェーンへの影響を懸念し、当面の供給を確保するため、パートナーから約400万バレルの原油を調達したと明らかにした。  同日、首...

燃料高騰で輸送各社が運賃値上げ、最大+36% 便数削減の動きも (6:02)

 中東紛争の影響による国内のガソリン価格の持続的な上昇を受け、ベトナム国内の多くの輸送会社が運行コストの増加を補うため、運賃の値上げや便数の削減などの対応を迫られている。値上げ幅は最大で+36%に達し...

25年の出版業界売上高は約250億円、電子書籍が成長を牽引 (5:43)

 文化スポーツ観光省傘下の出版・印刷・発行局はこのほど、2026年の重点任務展開会議を開催した。同会議の報告によると、2025年の出版分野の売上高は約4兆1650億VND(約250億円)に達し、前年から引き続き堅調な成...

「世界で最も美しい老婦人」と称されたホアイ川の船頭 (8日)

 南中部沿岸地方ダナン市(旧クアンナム省)ホイアン街区のホアイ川で船頭として生計を立てていたブイ・ティ・ソン(Bui Thi Xong)さんは、「隠された微笑み(Hidden Smile)」という写真で国際メディアに登場し、ホ...

電動バイクのダットバイク、シリーズBで400万USDを調達 (5:41)

 電動バイクの生産・販売を手掛ける地場スタートアップのダットバイク(Dat Bike)は、シリーズBラウンドでティエンベト証券[TVS](Thien Viet Securities)から400万USD(約6億3000万円)

フォンニャ・ケバン国立公園で希少な寄生植物を発見 (4:48)

 北中部地方クアンチ省のフォンニャ・ケバン国立公園でこのほど、厳正保護区内において希少な寄生植物である「サプリアヒマラヤナグリフ(学名:Sapria himalayana Griff)」の存在が確認された。今回の発見は、世...

韓国ロック&ロック、Z世代向け新ブランドをベトナムで投入 (4:12)

 韓国の家庭用品メーカーであるロックアンドロック(LOCK&LOCK)は、新たなライフスタイルブランド「タクトフロー(TACTFLOW)」を、韓国市場と同時にベトナム市場に投入した。  若年層、特にZ世代や25~35歳の...

ホーチミン:ヘリコプター遊覧ツアー、3月11日から定期ツアー催行 (3:43)

 ホーチミン市観光局は6日、ヘリコプター遊覧ツアーを実施する各企業の提携調印式で、3月11日から定期ツアーを催行すると発表した。  旅行会社のビナグループ国際旅行(VinaGroup Travel)とヘリコプター運航...

ガソリン・石油の輸入関税が0%に、4月末まで適用 (10日)

 政府は9日、ガソリンや石油などの一部品目に対する輸入関税を0%に引き下げる政令第72号/2026/ND-CPを公布した。中東の緊張による世界的なエネルギー供給の中断リスクに対応し、国内の供給安定を図る狙いがある...

26年1~2月期のFDI実行額、直近5年間で最高水準を記録 (10日)

 財政省傘下海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2026年1~2月期のFDI認可額(推定値)は前年同期比▲12.6%減の60億3000万USD(約9600億円)となった。一方、同期の実行額(推定値)は...

ベトテルとクアルコム、ベトナム初のAIスマホ製造で提携 (10日)

 スペインのバルセロナで開催されたモバイル業界最大級の見本市「MWCバルセロナ2026(MWC Barcelona 2026)」で、国防省傘下ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)と米クアルコム(Qualcomm)が、人工知...

26年2月の外国人訪問者数は220万人超、3か月連続の大台 (10日)

 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2026年2月の外国人訪問者数(推定値)は222万8372人で、前月比▲9.2%減となったが、前年同月比では+17.7%増となり、3か月連続で200万人を突破した。  これにより、202...

26年2月の小売売上高、前年同月比+8.5%増 テト需要が押し上げ (10日)

  財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2026年2月の小売売上高(推定値)は前年同月比+8.5%増の約613兆7000億VND(約3兆7000億円)だった。テト(旧正月)の消費需要拡大に伴い、商業・サービス活動が活発化した。 ...

26年2月の鉱工業生産指数(推定値)、テト休暇影響で前月比減 (10日)

 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2026年2月の鉱工業生産指数(IIP)の伸び率は前月比で▲18.4%減、前年同月比では+1.0%増加した。また、1~2月期の鉱工業生産指数は前年同期比+10.4%増となっている。 ...

韓国ポスコフューチャーMがタイグエン工場を建設、28年稼働 (10日)

 韓国の化学大手であるポスコフューチャーM(POSCO FUTURE M)は5日、東北部地方タイグエン省に人造黒鉛負極材の工場を新設すると発表した。  投資予定額は3570億ウォン(約383億円)。2026年7~12月に着工し、2...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved