(C)Tien Phong 写真の拡大. |
- 発売後から平均+35%~70%上昇
- メトロはHCMとハノイで開発中
- HCM1号線は今年末商業運転を開始
英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ(Savills)によると、都市鉄道(メトロ)沿線のマンション価格は発売から上昇の一途を辿っている。場所にもよるが、平均で+35%~70%上昇しており、2015~2023年の間に時価が2倍に上昇したプロジェクトもある。
ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の沿線にある同市直轄トゥードゥック市のマンション「マステリ・タオディエン(Masteri Thao Dien)は2014年末~2015年年初に発売され、当初は1m2当たりの価格が3500万~3900万VND(約20万2000~22万5000円)程度だった。それが2024年第2四半期(4~6月)現在では、1m2当たり6900万~7500万VND(約40万~43万円)で取引されている。なお、メトロ1号線は今年末をめどに商業運転を開始する見通し。
ハノイ市では、同市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)が走るカウザイ区の各駅から半径500m圏内のマンションの平均価格が、2023年第3四半期(7~9月)から2024年同期までの間に+40%余り上昇した。メトロ3号線は今年8月に高架区間の商業運転が始まっている。また同市では、2021年からメトロ2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)も運行されている。
メトロの開発は、道路や公園といった公共施設やショッピングモールなどの商業施設の新規建設、周辺地域の都市インフラの改善にもつながり、地域の不動産価値向上に大きく寄与している。