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- GDP成長率予想を+6.5%に据え置き
- インフレ率予想も+3.6%で据え置き
- 台風ヤギによる損失も経済成長で相殺可
香港上海銀行(HSBC)は先般発表したレポートの中で、ベトナムの2024年と2025年における国内総生産(GDP)成長率予想をいずれも+6.5%で据え置いた。2024年と2025年のインフレ率予想もそれぞれ+3.6%、+3.0%で据え置きとなった。
HSBCは、ベトナムが台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)による甚大な被害を被ったものの、この一時的損失を相殺するだけの経済成長の余地があるとしてGDP成長率予想を据え置いた。
ベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は、直近5か月で連続して50を超えた。輸出活動や海外直接投資(FDI)も順調に伸びており、さらに改正土地法(2024年8月1日発効)が不動産市場の展望に明るい兆しをもたらす見通し。
なお、ベトナム経済への主要なリスクについてHSBCは、台風の被害に加えて、世界のエネルギー価格と食料価格の変動、ヨーロッパをはじめとする国際的な需要の回復度合いなどを挙げた。