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- 5月10日から電気料金+4.8%引き上げ
- 消費量1kWh当たり約12.3円に
- 生活用電気料金表も+4.8%引き上げ
商工省傘下のベトナム電力グループ(EVN)は同省承認のもと、平均電気料金の引き上げに関する決定を発表した。電気料金引き上げは2024年10月以来7か月ぶりで、今年に入ってからは初めて。
これにより、5月10日以降の消費量1kWh当たりの平均電気料金(付加価値税=VAT含まず)は+4.8%引き上げられ、2204.0655VND(約12.3円)となった。平均電気料金は、国民の生活用電気料金や企業に対する生産用電気料金を策定するための根拠として使用される。
電気料金引き上げについて、商工省電力調節局のグエン・テー・フウ副局長は、石炭や石油・ガスなどの投入原料の価格上昇により発電コストが大幅に増加したためと述べた。
また、新たな生活用電気料金表も5月10日から引き上げられた。消費量1kWh当たりの新電気料金および引き上げ幅は下記の通り。
◇0~50kWh:1984VND(約11.1円) +91VND(+4.8%)
◇51~100kWh:2050VND(約11.5円) +94VND(+4.8%)
◇101~200kWh:2380VND(約13.3円) +104VND(+4.8%)
◇201~300kWh:2998VND(約16.7円) +138VND(+4.8%)
◇301~400kWh:3350VND(約18.7円) +153VND(+4.8%)
◇401kWh以上:3460VND(約19.3円) +158VND(+4.8%)
なお、EVNは、2025年の商用電力供給量目標を前年比+12%の約336億kWhに設定している。
同社のボー・クアン・ラム副社長によると、今年の商用電力の成長余地は主に石炭火力、ガス火力、コストの高いディーゼル発電によって支えられる見通しだという。ただし、最近の為替レートの不安定な動きも指摘されており、発電コストへの影響が懸念されている。