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- 20年8月のEVFTA発効から5年が経過
- 20年8月~25年5月の貿易額2980億USD
- 直近30年間の累計貿易額の40%占める
ベトナムと欧州連合(EU)の自由貿易協定(EVFTA)が2020年8月に発効してから5年が経過した。2020年8月から2025年5月までの双方間の貿易額は2980億USD(約44兆9000億円)に上り、1995年からの30年間の累計貿易額の40%近くを占めている。
在ベトナムヨーロッパ商工会議所(ユーロチャム=EuroCham)はEVFTAについて、細分化するグローバルサプライチェーンの中で、ベトナムが信頼できる製造・輸出拠点としての地位を確立するのに役立ったと評価している。
ただし、ユーロチャムの最新の業況判断指数(BCI)調査結果によると、会員企業の37%が関税評価の不一致を定期的に経験しており、コスト増と競争力低下につながっていると回答している。
ユーロチャムは、ベトナムの不明確な規定や一貫性のない対応、EUとベトナムの双方の当局にみられる一貫性の欠如などが、依然として貿易活動を阻害していると指摘した。
ユーロチャムのジャン・ジャック・ブフレ(Jean-Jacques Bouflet)副会頭は、輸出入統計品目番号(HSコード)や関税評価、国内外の税関当局間の一貫性のある相互参照メカニズムに関する明確なガイダンスの発行と、貿易における技術的・非技術的障壁の撤廃について、ベトナムへの支援を続けることを提案している。