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ベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)が、8月1日に発効した。これはベトナムがEUへの輸出を拡大する推進力となる一方、EU側の要求する原産地や品質の基準を満たさなければならないという点ではベトナムにとって大きな挑戦でもある。
EVFTAの発効により、EUからベトナムに輸出する品目の48.5%に対する関税が即時撤廃され、7年後に91.8%、10年後に98.3%の関税が撤廃される。一方、ベトナムからEUに輸出する品目の85.6%に対する関税が即時撤廃され、7年後に99.2%の関税が撤廃されることになる。
EVFTAにより大きな恩恵を受けるベトナムの主要な輸出品目は、農林水産物や縫製品、皮革製品などがある。ベトナムにとってEUは水産物や皮革製品の輸出市場として2番目に大きく、水産物の対EU輸出額は年間輸出額全体の17~18%、皮革製品は同30%を占めている。
ベトナムとEUが外交関係を樹立してから30年が経ち、双方の貿易総額は2000年の41億USD(約4350億円)から2019年には564億USD(約6兆円)へと拡大した。このうちベトナムからEUへの輸出額は415億USD(約4兆4000億円)、輸入額は149億USD(約1兆6000億円)に達している。