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- 3省・市の合併で人口1370万人に増加
- 人口1万人あたりの病床数は35床に減少
- 診療所125か所を「ミニ病院」に
ホーチミン市は、3省・市の合併により人口が990万人から1370万人に増加した。一方で、病院数は134か所から164か所に増えたものの、人口1万人あたりの病床数は42床から35床に減少し、医療体制への負担が高まっている。
この課題を受け、市は168か所ある地域の診療所のうち125か所について、面積500m2超の基準を満たす「ミニ病院」として機能を強化する。これらの施設は、地域住民への基本的な医療サービスの提供や患者の振り分け、健康管理の拠点として重要な役割を担う。
また、市は24か所の病院の名称を、新たな行政区画に合わせて変更する計画だ。さらに、下位医療機関への技術移転や生涯にわたる包括的な健康ケアの推進も進めている。
2025年1~6月期の実績では、外来診療件数は前年同期比+10.5%増の2245万件、入院患者数も同+10%増の100万人超となった。保険診療に対応する診療所も増え、利用者数は+38%増加した。さらに、医療のデジタル化を推進し、感染症対策も徹底している。