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- 2年以上再建計画の目標達成できず
- 26~30年のバンブー航空成長戦略策定へ
- エアバス機7機で国内線12路線を運航中
地場不動産デベロッパー大手FLCグループ[FLC](FLC Group)は、バンブー航空(Bamboo Airways)の経営権を取り戻すことを決定した。バンブー航空が、2年以上にわたる再建計画の目標を達成できなかったことが背景にある。
バンブー航空は、2017年にFLCによって設立され、2019年に商業運航を開始した。2023年には、FLCがバンブー航空の全株式を同社のレ・タイ・サム会長に譲渡したが、再建が進まず、今回FLCが経営権を再取得する形となった。
バンブー航空が25日に開催した臨時株主総会で、サム会長は「これ以上の経営は投資家グループの資金力や管理能力を超える」と説明し、FLCに経営権の返還を要請した。FLCはこの提案を受け入れ、新たに2026~2030年のバンブー航空の成長戦略を策定する方針を示している。
バンブー航空は現在、エアバスA320型機とA321型機の計7機を使用して国内線12路線を運航している。国際線は定期便の運航を停止し、チャーター便のみ運航を継続している。かつては30機を保有し、国内線66路線と国際線15路線を展開していた。