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- EMIAから数百万USDの出資獲得
- 19年設立、2省・市で4つの倉庫施設運営
- 主要都市への事業拡大を進める方針
セルフストレージ事業を展開する地場スタートアップのマイストレージ(MyStorage)は、シンガポールの投資ファンドであるエマージング・マーケッツ・インベストメント・アドバイザーズ(Emerging Markets Investment Advisers=EMIA)から数百万USD(100万USD=約1億5300万円)規模の出資を獲得した。
同社は2021年にベトナムで人気の投資リアリティ番組「シャークタンク(Shark Tank)」へ出演し、注目を集めた企業だ。
マイストレージは2019年に設立され、現在はホーチミン市と東南部地方ドンナイ省で4つの倉庫施設を運営している。総保管容量は約4600m3で、温湿度管理付きの保管室は約300室に上り、個人や中小企業、多国籍企業など、幅広い顧客層にサービスを提供している。
今回の出資を受け、同社はハノイ市やホーチミン市など主要都市への事業拡大を進める方針だ。また、コンテナの再利用やリサイクルの実証など、ESG(環境・社会・ガバナンス)関連の取り組みも強化する予定だ。
調査によると、ベトナムのセルフストレージ市場は2025年の1億1000万USD(約168億円)から2030年には2億4000万USD(約370億円)へと拡大し、年平均成長率(CAGR)は約+16.2%となる見通しだ。都市化の進行や電子商取引(eコマース=EC)の急成長が、主な成長要因とされている。