![]() イメージ写真 |
- AI家電製品の生産拠点にベトナムを選択
- 監視カメラやデスクトップロボットを生産
- サプライチェーンにおける地位が向上
米アップル(Apple)は、人工知能(AI)を活用した新たな家電製品ラインの生産拠点としてベトナムを選択した。アップルは、◇屋内用セキュリティカメラ、◇AI統合型スマートホーム制御ディスプレイ、◇モーション対応デスクトップロボットという、新しいカテゴリーの製品をベトナムで生産する計画だ。
これはアップルが新製品シリーズをベトナムで立ち上げる初の事例であり、世界のテクノロジーサプライチェーンにおけるベトナムの地位が、ますます高まっていることを示すものとなる。
同社は2026年春に7インチディスプレイ搭載のスマートホーム端末を発売する計画だ。AI機能を強化した音声アシスタント「Siri」を搭載し、より自然な音声操作が可能になる。さらに翌2027年には、9インチディスプレイを備えたデスクトップロボットを発表する予定となっている。
アップルはこれら3製品のすべてをベトナム国内で生産する計画で、主要な組立パートナーである中国BYDグループが組立・検査・梱包を一貫して担当する。
ベトナムではこれまで、◇AirPods、◇Apple Watch、◇iPad、◇Mac、◇HomePodなど、設計が確立した製品を中心に生産してきたが、今回の製品ラインでは初期段階から生産を担う。
ベトナムは「衛星工場」から「技術中枢」への転換期を迎えており、今後は設計・検証など高付加価値の工程にも深く関与していく可能性がある。アップルのAI新製品シリーズがベトナムのテクノロジー拠点化を占う試金石になるとみられている。
・ 台湾鴻海子会社、バクザン工場でiPadとMacBookを生産へ (2024/09/30)
・ アップル製品の生産拠点数、ベトナムが世界4位 東南ア最多 (2024/04/26)
・ 香港ゴアテック、バクニン省に新工場建設へ AirPodsなど生産 (2024/01/18)