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- キャッシュレス決済の利用が大幅に拡大
- QRコード決済急増、ATM取引減少
ベトナムでは2025年1~9月期にキャッシュレス決済の利用が大幅に拡大し、QRコード決済が急増した一方、現金自動預け払い機(ATM)での取引は引き続き減少した。デジタル決済への移行が一段と進んでいる。
ベトナム国家銀行(中央銀行)の最新の統計によると、キャッシュレス決済の取引件数は前年同期比+43.3%、取引額は同+24.2%増加した。インターネット経由の取引は件数が同+51.2%増、金額が同+37.2%増となり、モバイル決済の取引は件数が同+37.4%増、金額が同+21.8%増となった。中でもQRコード決済は件数が同+61.6%、金額が同2.5倍と急伸した。
一方で、ATM取引は件数▲16.8%、金額▲5.7%と減少し、現金の引き出し需要が低下していることが示された。
9月末時点のモバイルマネー口座数は約1089万件となり、その約7割が農村部や山岳地帯、離島や国境地域などの遠隔地に集中している。取引件数は約2億9000万件、取引額は約8兆5110億VND(約490億円)だった。現在、ベトナムでは53の企業が決済仲介サービスの認可を受けており、このうち49社が電子ウォレットを提供している。
中央銀行は、金融機関のデジタル化を引き続き推進し、人工知能(AI)やビッグデータを活用した顧客行動分析やサービスの最適化を奨励している。現在、多くの銀行で取引の約95%がデジタルチャネル経由となっており、電気や水道、通信、医療、教育、電子商取引(eコマース=EC)、観光、交通など多分野との連携による決済エコシステムが拡大している。
また、政府の方針に基づき、ICチップ付き身分証明書や電子身分証明アプリ「VNeID」を利用した電子本人確認の導入も進展している。10月10日時点で、個人1億3240万件、法人140万件の顧客データが生体認証により照合済みとなった。
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