ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

25年のEC市場、成長続くも出店者減少 再編が鮮明に

2026/01/15 16:31 JST配信
イメージ画像
イメージ画像
  • ECサイト上位4社の売上高合計+34.8%増
  • EC市場はShopeeとTikTok Shopの2強体制
  • 物流インフラの立地にも変化

2025年の電子商取引(eコマース=EC)市場は、売上高と取り扱い数量の両面で大幅な成長を達成した一方、出店者数は大きく減少し、市場の再編が鮮明となった。

 ECデータを手掛けるメトリック(Metric)が発表した最新レポートによると、ECサイト上位4社の売上高(Net Merchandise Value=純商品価値)合計は前年比+34.8%増の約429兆7000億VND(約2兆6000億円)に増加し、販売商品数も同+15.2%増の約39億4160万点となった。

 ECサイト上位4社は、◇ショッピー(Shopee)、◇ティックトックショップ(TikTok Shop)、◇ラザダ(Lazada)、◇ティキ(Tiki)となっている。

 一方、出店者数は大きく減少した。2025年に活動が確認されたショップ数は約60万1800店で、前年比▲7.4%減となった。競争の激化に加え、運営コストの上昇や販売体制の高度化が進む中、経営体力の乏しい事業者が市場から撤退し、専門性や規模を持つ事業者への集約が進んだとみられる。

 プラットフォーム別の市場構造を見ると、ショッピーとティックトックショップによる二極化が一段と進んだ。ショッピーは売上シェア56%で首位を維持したものの、2024年の64%からは低下し、成長ペースに鈍化がみられた。

 一方、ティックトックショップは動画配信と購買を組み合わせた販売モデルを武器に急成長し、売上シェアは29%から約41%へと大きく拡大した。ラザダとティキの合計シェアは約3%にとどまり、EC市場は事実上の2強体制となっている。


 ショッピーの国内売上データ分析によると、物流インフラの立地にも変化がみられる。ホーチミン市ハノイ市は依然として国内売上の約4割ずつを占める中核市場だが、周辺地域の成長が際立った。

 南部では旧ビンズオン省が売上高3兆8100億VND(約230億円)で前年比2.2倍となり、旧ロンアン省も1兆7890億VND(約108億円)で同+63.4%増加した。北部ではフンイエン省が同+39.4%増、バクニン省が同+11%増となった。企業がコストの最適化を目的に、物流拠点を衛星地域へと分散させる動きが進んでいる。

 商品カテゴリー別では、美容関連の売上高が同+29.5%増の約74兆4000億VND(約4500億円)で最大となった。生活用品が同+34.6%増の56兆6000億VND(約3400億円)、婦人服が同+39.5%増の54兆5000億VND(約3300億円)と続いた。成長率では子供服が+80.5%増と最も高く、文房具やヘルスケア商品も大きく伸びた。一方、紳士靴は売上が微減した。

 価格帯別では、低価格帯が依然として主流ながら、10万VND(約610円)以上の商品へのシフトも確認された。消費者は支出を抑えつつも、品質を重視する傾向が高まっている。

 2025年のEC市場は、出店者数が減少する一方で、市場規模と取引額は拡大するという「成長と淘汰」が同時に進む局面にあった。プラットフォーム間の競争や物流拠点の再配置により、市場構造は大きく塗り替えられている。

 こうした再編の流れは2026年も続く可能性が高く、海外企業を含む事業者には、参入戦略や運営体制の見直しが求められそうだ。

[Doanh Nghiep & Kinh Doanh 11:11 14/01/2026 / Doanh Nhan Viet Nam 11:57 14/01/2026, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
25年のEC市場、成長続くも出店者減少 再編が鮮明に (16:31)

 2025年の電子商取引(eコマース=EC)市場は、売上高と取り扱い数量の両面で大幅な成長を達成した一方、出店者数は大きく減少し、市場の再編が鮮明となった。  ECデータを手掛けるメトリック(Metric)が発表し...

FPT、AIマネジメントシステムの国際規格を取得 国内初 (15:51)

 ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、人工知能(AI)に関する初のマネジメントシステム規格である「ISO/IEC 42001:2023」を取得した。FPTは、同規格を取

FPT、イスラエルに拠点設立 R&D強化でAI・サイバー連携拡大 (14:52)

 ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は13日、イスラエルに「FPTイスラエル(FPT Israel)」を設立し、同国に事務所を開設したと発表した。

世界のベトナム人街を訪ねて【ヤンゴン編・後編】 (11日)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

ホーチミン:外国人が購入可能な住宅に5案件を追加、計93件に (13:53)

 ホーチミン市人民委員会は、外国の組織・個人による購入・所有が可能な住宅プロジェクトのリストに、新たに5件を追加した。  同市人民委員会はこれまでに、外国の組織・個人による住宅の購入・所有が可能な...

ベトナム温泉鉱泉協会が設立、ヘルスケア観光の発展後押し (13:17)

 ハノイ市でこのほど、「ベトナム温泉鉱泉協会(Vihoma)」の設立式典が開催された。これは、温泉・鉱泉資源を活用したヘルスケア観光分野の発展に向けた重要な節目となる。  式典では、内務省の代表が2025年1...

ベトナムの26年GDP成長率予想+7.2%、スタンチャート銀 (6:55)

 英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は、2026年のベトナム経済について引き続き楽観的な見通しを示した。  政府が掲げる成長率目標+10%には届かないものの、同行はベトナムが引き続...

UOB、ホーチミン市国際金融センターに入居へ 外資系銀行で初 (6:33)

 シンガポール系ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)は、ホーチミン市ベトナム国際金融センター(VIFCホーチミン=VIFC-HCMC)内に同行ビルを建設する計画を明らかにした。  同行は、VIFCホーチミンに施設...

25年の音楽著作権徴収額、前年比+8%増 イベント部門が3倍に (5:50)

 ベトナム音楽著作権保護センター(VCPMC)は12日、2025年のベトナムの音楽著作権料徴収額が前年比+8%増の4243億VND(約25億4000万円)余りだったと発表した。  中でも、パフォーマンス・イベント・ライブショ...

25年新車販売台数統計、ビンファストが上位独占 (5:48)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年12月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよびビンファスト=VinFast含まず)は前月比+20%増、前年同月比では+49%増の4...

インドネシア・エアアジア、バリ~ダナン線を3月20日就航 (4:58)

 インドネシアのジャカルタを本拠地とする格安航空会社(LCC)インドネシア・エアアジア(Indonesia AirAsia)は3月20日、インドネシアのバリ島のデンパサールと南中部地方ダナン市を結ぶ路線を就航する。  同路...

パスポート自由度、ベトナムは199か国中86位 (4:41)

 コンサルタント会社ヘンリー&パートナーズ(Henley & Partners)は、世界199か国・地域のパスポートおよび世界227か国・地域の渡航先を対象としたパスポート自由度ランキング(The Henley Passport Index)の2026...

QB HOUSE、ベトナム出店拡大 ホーチミンに2店舗オープン (3:02)

 ヘアカット専門店「QB HOUSE」の経営母体であるキュービーネットホールディングス株式会社(東京都渋谷区)は、中期経営計画に基づき、重要出店エリアへの拡大を推進している。ベトナムでは、2025年12月26日に2号...

ホーチミン:「オートテック&アクセサリーズ2026」、5月開催 (2:40)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で5月21日(木)から24日(日)まで、「オートテック&アクセサリ...

ホーチミン:財務問題で休校の国際学校「AISVN」、解散決定 (14日)

 ホーチミン市人民委員会は12日、給与未払いを不服とした教員らによるストライキを受けて休校となった、ホーチミン市ヒエップフオック村(旧ニャーベー郡の一部)のアメリカン・インターナショナルスクール・ベト...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved