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ハノイ市の不動産市場で、2026年1~6月期のマンション新規供給量が過去数年で最高水準を記録した一方、高級物件へのシフトが鮮明になっている。1m2あたりの販売価格が6000万VND(約37万円)未満の新規物件は2四半期連続で皆無となり、高金利を背景に購入者の動きは慎重になっている。
高級物件が供給の大部分を占める
不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムによると、同市の1~6月期のマンション新規供給は約1万6600戸に達し、2020年以降の上半期としては最多となった。
しかし、4~6月の供給割合を見ると、1m2あたり8000万~1億1000万VND(約49万~68万円)の物件が約30%、1億2000万VND(約74万円)超の物件が約35%を占めている。都心部での高級物件の発売が相次いだ影響で、一次市場の平均価格は前期比+12%上昇、前年同期比+21%上昇し、9500万VND(約59万円)となった。
金利高止まりで流通市場も価格調整へ
供給が急増する一方で、取引のペースは減速している。4~6月の成約数は5800戸余りで、新規供給に対する吸収率は約68%にとどまり、90%を超えていた2024~2025年の時期に比べて低い水準となった。
貸出金利が年13~14%と高く推移していることが、買い手の購買意欲を押し下げている。こうした動きは流通市場にも波及し、二次市場の平均価格は前四半期比で約▲3%下落し、2022年末以来のマイナスに転じた。
低層住宅は郊外シフトが加速
マンションだけでなく、庭付き一戸建てやタウンハウスなどの低層住宅市場でも取引は減少している。1~6月期の新規供給は前年同期比▲17%減の約2100戸にとどまった。一次市場の4~6月の平均価格も1m2あたり2億0900万VND(約129万円)で、前期比▲9%下落、前年同期比▲9%下落した。
また、新規供給の大半が北部紅河デルタ地方フンイエン省の大型都市区に集中しており、今後は都市交通網の整備に伴い、不動産開発の郊外化がさらに進むと予想されている。

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