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- ラッパーのPjpoが「131km」リリース
- 限定ライブ参加や限定版グッズ入手も
- アルバムをデジタル資産として取引・収集
ベトナム人ラッパーのPjpoは6月3日、NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスの「ダゴラ(Dagora)」と協力し、NFT形式で音楽アルバム「131km」をリリースした。
NFTでの音楽アルバム発売はベトナムで初めてで、新世代のアーティストがWeb3.0時代に足を踏み出す戦略的な第一歩と言えそうだ。
NFTは、ブロックチェーンによって認証されたデジタル資産で、作品の所有権と真正性が保証される。これにより、アーティストは限定版を発行し、コレクションとしての価値を高め、ファンコミュニティから持続可能な収益を得ることが可能になる。
アルバム「131km」は、NFT形式で数量限定となる。各楽曲にはブロックチェーン上に固有の識別コードが付与され、コピー不可能な独占性が保たれている。
NFTアルバムの所有者は、舞台裏コンテンツへのアクセス、限定ライブへの参加、限定版グッズの入手など、従来の音楽配信プラットフォームでは得られない特典を享受できるほか、より重要なこととして、ファンがこのアルバムをデジタル資産として取引・収集できる。
「NFTは単なる技術ではなく新しい物語であり、新しいコミュニティの築き方でもある。アーティストは自らの作品を完全にコントロールでき、ファンは自分が愛するものの価値を実際に所有できる」とダゴラの代表は述べる。
今回のPjpoとのプロジェクトを通じてダゴラは、ベトナムの若手アーティストがより深くブロックチェーン技術に接する道を切り開くとともに、より公平で持続可能な分散型クリエイティブ経済を構築したいとしている。
これ以前にもベトナム音楽業界ではNFTを活用した音楽プロジェクトがいくつかあったが、数曲を単発でNFT化した試験的なものであり、完全なアルバムとしてのリリースはなかった。