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- 首相、国会で経済社会発展計画を発表
- 24年と25年、15項目の目標すべて達成
- 26年、1人当たりGDPを5400~5500USD
ファム・ミン・チン首相は20日、第15期(2021年~2026年任期)国会第10回会議の開幕式で、2025年および2021~2025年の5か年の経済社会発展計画の実施結果の概要を報告し、2026年の計画の内容を発表した。計画では、2026年の国内総生産(GDP)成長率目標を+10%以上に設定している。
2024年と2025年は、経済社会発展目標15項目のすべてを達成し、うち8項目では傑出した成果を上げた。成果を上げた主なものとして、以下が挙げられる。
◇新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを効果的に抑制し、国際社会から評価されたこと
◇ベトナム経済が外部からのショックに耐え、世界トップクラスの経済成長率を維持していること
◇科学技術・イノベーション・デジタルトランスフォーメーション(DX)を実施し、重要な成果を達成したこと
◇政府組織を効果的に再編し、地方政府を2層構造に再編したこと
チン首相は2025年末までの課題として、◇マクロ経済の安定維持・インフレ抑制・収支バランスの確保とGDP成長率+8%以上、◇外部からのショックへの迅速かつ効果的な対応、◇長期停滞プロジェクトの障害除去、◇公共投資計画予算の100%執行などを挙げた。
2026年の経済社会発展計画については、経済成長の促進、マクロ経済の安定維持、インフレ抑制、収支バランスの確保を優先すべき目標とした。
具体的には、◇GDP成長率:+10%以上、◇国民1人当たりGDP:5400~5500USD(約81万4000~82万9000円)、◇消費者物価指数(CPI)上昇率:+4.5%、◇労働生産性の伸び率:+8%などとなっている。
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