ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

「全盲の人にも見える現代美術」マリス作品展、ホーチミンで2月17日まで

2019/02/15 17:37 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.
(C) マリスプロジェクト
(C) マリスプロジェクト 写真の拡大
(C) マリスプロジェクト
(C) マリスプロジェクト 写真の拡大

 ホーチミン市1区のホーチミン市美術博物館(97A Pho Duc Chinh St., Dist.1, Ho Chi Minh)で2月14日(木)から17日(日)まで、「全盲の人も含むすべての人が見える絵画とその絵画技法」として考案された現代美術「マリス(MARIS)」の作品展および共同制作ワークショップが開催されている。

 これは独立行政法人国際交流基金の助成により、ホーチミン市美術博物館および世界ダイバーシティアート学会が主催し、在ホーチミン日本国総領事館と社会福祉法人日本盲人福祉委員会が後援するもの。ハノイ市でも2018年12月にマリスの作品展および共同制作ワークショップが開催された。

 14日のオープニングパーティーでは、マリスを考案した現代美術アーティストの高橋りく氏によるトークショーも行われた。作品展は各日10時から18時まで。詳細はマリスプロジェクトのウェブサイトを参照。

 高橋氏が2009年に考案した「マリス」は、全盲の人も含む、すべての人が味わえる絵画技法とその技法を用いた絵画のことで、「マリス世界統一基準表」により、色の濃さを砂の大きさの違いで、また色相を香りで表現する。

 色の濃さは10段階で、濃い色は粗い砂、薄い色は細かい砂で表現し、色相は絵画の上に塗布するハーブエッセンシャルオイルの香り、例えばオレンジ色はオレンジの香り、紫色はラベンダーの香り、緑色はセージの香りなどで表現する。

 高橋氏は2010年に「マリスアートプロジェクト」を発足し、アートから世界の平和を世界中の盲学校の子どもたちや目の見えない人びとに伝えるとともに、晴眼者と一緒にマリスの絵を楽しんでほしい、代表的な芸術である絵画というものを観る体験をしてほしいとの思いで活動を続けている。

[VnExpress 12:12 15/2/2019, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
世界のベトナム人街を訪ねて【ベルリン編・後編】 (10:30)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

フエ名物の麺料理「ブンボーフエ」、国家無形文化遺産に登録 (12日)

 文化スポーツ観光省は、「フエのブンボー(ブンボーフエ)に関する民俗知識」を国家無形文化遺産として登録した。  外国でも知られるようになった北中部地方フエ市名物の麺料理である「ブンボーフエ(Bun bo H...

タトゥーで臓器移植の意思表示、SNSで話題に (12日)

 あるタトゥーアーティストが最近、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿した画像が大きな話題となっている。タトゥーには、ベトナム語の文章で「私は臓器提供者(ドナー)です。チョーライ病院に送...

建国80周年の軍事パレード、ロシアなど5か国に部隊派遣要請 (11日)

 ホアン・スアン・チエン国防次官は9日、9月2日の8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)と建国80周年(1945年9月2日~2025年9月2日)を祝う記念式典の一環として行われる軍事パレードに参加する部隊の派遣...

JETP適格案件24件に、調達予定資金70億USD (11日)

 「ベトナムとの公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」事務局と国際パートナーグループ(IPG)、グラスゴー金融同盟(GFANZ)との会合が8日にハノイ市で開催された。会合では、関係者がプロジェクト選定手続...

1~6月期GRDP、再編後の19省・市は+10%以上を達成 (11日)

 財政省傘下統計局(NSO)によると、7月1日付けで全国63省・市から34省・市に再編された新たな行政区ベースで、19省・市は2025年1~6月期の国内総生産(GDP)成長率を上回る域内総生産(GRDP)成長率を記録した。 ...

ベトナム1部ハノイFC、手倉森誠監督の続投を発表 (11日)

 サッカーベトナム1部Vリーグ1のハノイFCは10日、手倉森誠監督(57歳)との契約更新を発表した。契約期間は2025~26シーズン終了までの1年間。  手倉森氏は、青森県出身で現役時代はミッドフィルダーとして活...

ホーチミン:地域の診療所を「ミニ病院」として機能強化へ (11日)

 ホーチミン市は、3省・市の合併により人口が990万人から1370万人に増加した。一方で、病院数は134か所から164か所に増えたものの、人口1万人あたりの病床数は42床から35床に減少し、医療体制への負担が高まって...

韓国ロッテがベトナムで事業拡大、計10店舗の出店を計画 (11日)

 韓国ロッテグループのロッテショッピング(Lotte Shopping)は今後、ベトナムにショッピングモールを2~3店舗、スーパーマーケットを7店舗の計10店舗を出店する計画だ。韓国の証券会社の研究員を対象に、ハノイ市...

ウェビナー「Inno Vietnam-Japan Meetup」、7月24日開催 (11日)

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、7月24日(木)のベトナム時間14時00分から15時30分まで(日本時間16時00分から17時30分まで)、日本企業とベトナムスタートアップとの協業促進を目的として、人工知能(AI)を活用した...

7~12月GDP成長率目標+8.42%、経済成長シナリオ更新 (11日)

 財政省傘下統計局(NSO)はこのほど、2025年1~6月期の国内総生産(GDP)成長率が+7.52%だったことを踏まえ、2025年通年の経済成長シナリオを更新した。  7~12月の成長率は+8.42%、通年では+8.00%を目指す...

ホーチミン:市内病院の評価24年版、1位はビンザン病院 (11日)

 ホーチミン市保健局は、旧ホーチミン市内の病院・医療センター124か所を評価した2024年版の結果を公表した。中央政府管轄の病院や、設立から12か月未満の施設は対象外となる。  この評価結果は、対象の病院...

ビンファスト、インドでサービス網拡充へ 現地大手と提携 (11日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)はこのほど、インドの大手EV充電・アフターサービス事業者

CMC技術、ホーチミンに大規模データセンター建設へ (11日)

 ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHTP)管理委員会はこのほど、CMC技術グループ[CMG](CMC Corporation)による大規模データセンター建設プロジェクトを承認した。

カインホア省:ニャチャン湾のサンゴ約191ha消失、海洋観光に打撃 (11日)

 ベトナム・ロシア熱帯センターが発表した最新の研究によると、過去20年間で南中部地方カインホア省のニャチャン湾では約191haのサンゴ礁が失われている。  調査面積の12%に相当する規模で、南中部地方の海...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved