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- 科学技術省がAI法草案を公表、意見聴取中
- 国会での審議・可決を経て26年施行
- AI技術の健全な発展と国際競争力の強化へ
科学技術省は、人工知能(AI)法草案を公表し、意見聴取を実施している。
国会での審議・可決を経て、2026年に施行される見通しだ。同法の施行により、ベトナムはAI技術の健全な発展と国際競争力の強化を目指す体制を整えることになる。
草案は、柔軟かつ技術進化に対応可能な「枠組み法」として設計されている。AI関連政策を統括・調整することを目的として、首相を委員長とする「国家AI委員会」を設立し、科学技術省がAI関連の情報を一元管理するポータルサイトを運営する。
国は、◇データセンター、◇高性能サーバークラスター、◇研究・イノベーション拠点、◇共用AIプラットフォームなどを含む国家AIインフラの整備への投資を推進する。
このインフラは、以下の3つを主要構成要素とする。
◇国家行政・国防・安全保障・重要情報システムを支えるインフラ:公安省と国防省が管理・運営し、最高水準の安全性とセキュリティを確保する。
◇科学技術・イノベーションを支援するインフラ:科学技術省が主導し、大学・研究機関・関連組織を連携し、基礎研究と応用研究を推進する。
◇経済発展を促進する民間投資インフラ:国家が企業による自発的な参加を奨励し、安全・中立・競争環境を確保した上で、ネットワーク全体との接続を促す。
組織や企業、研究機関、地方自治体は、接続性・安全性・透明性などの条件を満たした場合、国家AIインフラの一部として認定される。国は、研究・応用・イノベーションを促進するための「国家AIデータベース」を構築・運用し、高品質かつ統一的なデータ資源を形成する。
さらに、「国家AI開発基金」を設立する。同基金は国家予算外の非営利財政基金として運営され、国家AI戦略の実施を資金面で支援する。
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