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世界11か国で人材紹介事業を展開する株式会社ジェイエイシーリクルートメント(東京都千代田区)は、2022年1~3月期におけるベトナムのホワイトカラー人材紹介市場の動向を発表した。
アジア経済はポストコロナに向けて回復基調が強まり、求人数もアジア全域で前年同期を上回った。
ベトナムの求人数は前年同期比+14%増、前期比+38%増となった。日本(日本企業の海外事業関連求人)は前年同期比+17%増、前期比+14%増だった。
ベトナム法人ダイレクターのレ・トゥイ・ジエウ・ウエン氏は、ベトナムにおける企業の採用動向について、2022年に不動産部門が力強く成長し、物流・サプライチェーン管理業界が重要な役割を果たす新しいトレンドを生み出すと予想している。
不動産部門では、プロジェクト開発、事業管理とマーケティング、デザイン管理、プロジェクト法務、投資法制、計画、戦略的開発のポジションの採用が求められている。また、金融・銀行業界では、ITや営業スキルの知識を持った人材が必要とされている。人工知能(AI)、ビッグデータとブロックチェーンの分野で優秀な人材は、多くの企業で需要があるが、供給不足のために激しい競争を繰り広げると見られる。
求職者の動向については、生産現場が徐々に戻りつつある一方で工場労働者が地方から完全に戻っておらず、現場の人手不足により人件費が高騰している状況だ。また、今まで停止していたプロジェクトが再開され、遅れを巻き返すために早期に入社してもらうためのサインオンボーナス(入社一時金)の支給も流行り出している。保留となっていた面接も活発に実施され、求職者も前向きに動いている流れが強く見受けられる。給与アップに加え、会社の安定性・将来性などに着目し、新しい職を求めている人が目立つ。