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株式会社資生堂(東京都中央区)は、埼玉県久喜市の資生堂久喜工場(久喜工場)と東南部地方ドンナイ省ビエンホア市の資生堂ベトナム工場(ベトナム工場)で営むパーソナルケア製品の生産事業を譲渡することを決定した。
今回の譲渡を通じて、株式会社ファイントゥデイ資生堂(FTS、東京都港区)の生産と販売を統合した製販一体の経営体制構築を通じた同社の持続的成長を支援するとともに、久喜工場とベトナム工場を、より高い競争力を持つ工場に進化・発展させることを目指す。
資生堂は2021年7月、欧州を本拠とするCVCキャピタル・パートナーズ(CVC Capital Partners)が間接出資するFTSにパーソナルケア事業を譲渡した。
譲渡後は、FTSの完全親会社である株式会社Asian Personal Care Holding(APCH、東京都千代田区)の株主としてCVCと協力して同事業を運営し、FTSは2021年7月以降、新会社として好調なスタートを切り、順調に業績を伸ばしている。
現在、資生堂の久喜工場とベトナム工場がFTSの生産・供給の中心を担っている。両工場は、パーソナルケア製品の主力工場という位置づけで、高い品質の製品を生産・供給し、資生堂の経営に貢献してきた。
今回の生産事業譲渡は、久喜工場は会社分割後に株式を譲渡、ベトナム工場は株式譲渡という形式で行う。また、両工場の従業員は引き続き生産事業に従事する。株式譲渡について、資生堂の完全子会社でベトナム工場を運営する資生堂ベトナム(Shiseido Vietnam)は、2023年下半期に資生堂ベトナムの全持分をAPCHに譲渡する予定。