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- ベトナム海上警察職員への能力向上支援
- JICAの枠組み、現地派遣は今年度1回目
- 立入検査・制圧の講義と実技訓練を実施
海上保安庁は8日から17日にかけて、外国海上保安機関に対する能力向上支援の専従部門「海上保安庁モバイルコーポレーションチーム(MCT)」など4人をベトナムに派遣し、ベトナム海上警察職員に対する能力向上支援を実施した。
これは、国際協力機構(JICA)の枠組みで、MCTの現地への派遣は今年度1回目となる。
今回は、南中部沿岸地方クアンナム省所在の第2管区本部内施設において、立入検査及び制圧に関する講義を実施するとともに、違法薬物事案を想定した立入検査訓練及び犯人の検挙時に必要となる制圧技術の実技訓練を実施し、ベトナム海上警察の法執行能力の向上を支援した。
支援に加え、ベトナム海上警察職員との意見交換を行い、今後の支援内容についても協議した。
海上保安庁は、2015年9月に署名された「海上保安庁とベトナム海上警察との間の協力覚書」に基づき、ベトナム海上警察への支援を実施している。
海上保安庁は、今後も法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、各国の海上保安機関との連携・協力関係を強化していくとともに、インド太平洋地域の海上保安機関の能力向上支援に積極的に取り組んでいく。