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- 公立病院の院内衛生環境改善で実証事業
- ワタキューセイモアが事業実施主体
- 院内に「洗濯センター」新設
ホーチミン市直轄トゥードゥック市のレバンティン病院で11日、公立病院の院内衛生環境改善のための日本式リネンサプライサービスの実証プロジェクトが本格始動し、記念式典と施設開所式典が行われた。
同事業は、国際協力機構(JICA)の支援を受けており、ワタキューセイモア株式会社(京都府綴喜郡)が事業実施主体となっている。
同プロジェクトで院内に新設された「洗濯センター」には、高温洗浄対応の業務用洗濯機や乾燥機、自動折り畳みアイロナー、金属探知機などを導入している。RFID(電波を用いて識別情報を読み書きする自動認識技術)タグによる管理技術も併用し、リネンの流通状況や品質状態を可視化する。これにより、感染対策と供給の安定性を両立させた運用体制を構築した。
ワタキューセイモアは設備の提供だけでなく、院内オペレーションの指導や業務マニュアルの整備にも注力し、現地スタッフによる継続的な運用を支援する。今後は2026年3月までの実証期間を通じて成果を蓄積し、ホーチミン市内の他の公立病院への展開も視野に入れている。