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オーストラリアを国賓訪問中のトー・ラム書記長 兼 国家主席は11日、首都キャンベラでアンソニー・アルバニージー首相と会談した。両首脳は、2024年3月に包括的・戦略的パートナーシップに格上げされた両国関係をさらに深化させ、経済、国防・安全保障、科学技術などの幅広い分野で実質的な協力を推進していくことで一致した。
経済や安全保障分野での関係強化
経済分野において両首脳は、二国間の貿易額を200億USD(約3兆2000億円)に引き上げる目標を設定した。2025年の貿易額は過去5年間で倍増し、140億USD(約2兆2300億円)を超えている。また、サプライチェーンの強化や質の高い投資の促進、デジタル経済、クリーンエネルギーなどでの連携を進める。
安全保障分野では、サイバーセキュリティ対策や国境を越える犯罪への対策を強化するほか、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)を含む国際法に基づき、航行・飛行の自由と海洋・航空の安全を確保し、紛争を平和的に解決していくことを再確認した。
先端技術と教育を新たな原動力に
両国は科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーション(DX)を二国間関係の新たな原動力と位置付け、人工知能(AI)や半導体、量子技術、重要鉱物といった戦略的分野での協力を拡大する。
教育分野では、ロイヤルメルボルン工科大学ベトナム校(RMITベトナム)などオーストラリアの教育施設がベトナムで安定的かつ円滑に活動できる環境をベトナム政府が整えていることをオーストラリア側が評価したほか、両国は高度人材の育成に向けた連携を強化していくことで一致した。
会談後、両首脳は、◇包括的・戦略的パートナーシップの深化、◇ベトナム・オーストラリア経済的回復力の向上、◇科学技術連携の強化に関する3つの共同声明を交換した。さらに、◇デジタル経済、◇海上法執行、◇国境警備、◇職業教育、◇農業、◇医療、◇航空輸送協定の改正・補足議定書を含む計7件の協力文書の署名・交換に立ち会った。
会談に先立つ同日朝、ラム書記長はサマンサ・モスティン総督と会見した。また、ラム書記長のオーストラリア到着時には、21発の礼砲を伴う歓迎式典が執り行われた。
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