3日夜、北部ハイフォン市の八月劇場で上演されることになっていた「テリー&シルビア・マジックショー」が開演時刻直前になって突然キャンセルされ、ショーそのものがマジックで消えてしまったと観客らを嘆かせている。
すでに集まっていた1000人近くの観客の大半は、定価10万ドン(約750円)のチケットの払い戻しと謝罪の言葉を聞こうとその場に待機していたが、しばらく待っても主催側から何の説明もないため、やむなく帰途に着いた。
ところが、翌4日にチケットの払い戻しを求めた客に対し、劇場側は「払い戻しの期限は開演予定時刻の3日午後8時から30分以内だ」として対応せず非難を浴びている。
一方、今回のショーを主催したベトナムサーカス協会代表のグエン・ティ・タム・チンさんは、キャンセルの原因は劇場の照明装置が古く落下しかねない状態にあり安全が確保できないと判断したため、と説明した。しかし、チケットの販売や払い戻しについては八月劇場に一任しているので同協会が責任を取る考えはないと明らかにした。