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南中部地方ダナン市ハイチャウ街区のカフェで5月29日夜、オーストラリア国籍の男が暴れて店内設備や客の所持品を破壊する事件が発生した。男は警察に取り押さえられたが、被害総額は約2万6000USD(約416万円)に上るとみられる。
事件は午後11時45分ごろ、レホンフォン(Le Hong Phong)通りのカフェで発生した。男は入店後も注文せず、近くの客がスマートフォンの翻訳機能で店員とのやり取りをサポートしようとした。しかし、男は突然そのスマートフォンを奪い、返却を拒否してスマートフォンの中身を勝手に閲覧した。客が警備員を呼ぶよう求めると、男は服を脱ぎ捨ててスマートフォンを床に叩きつけ、「10秒以内に店から出ろ」と叫んだ。
その後、男は椅子を使ってコーヒーマシンや店の装飾品、強化ガラスのドアを次々と破壊し、客のノートパソコンなども壊した。通報から約5分後に警察が到着すると、男は2階へ逃げて他の客と乱闘になり、青年の首を絞めるなどしたが、まもなく取り押さえられた。警察署に連行された後も大声で叫ぶなど反抗的な態度をとった。男は事件当時、精神状態が不安定だったとみられる。
事件は男の母国であるオーストラリアのテレビ局「9News」でも報じられた。男と店員らとの間に事前のトラブルはなかったという。被害が甚大だったため、同店は復旧に向けて、数日間の休業を余儀なくされた。ニュースなどで事件を知った人々から支援の申し出があったが、店側はこれを辞退し、男に約2万6000USDの損害賠償を求めるとしている。警察は引き続き事件の全容解明を進めている。
なお、その後の捜査により、逮捕されたのは、シャイマス・リリー容疑者(男・34歳)と判明した。海外系メディアによると、容疑者の家族が今回の逮捕を受けてコメントを発表しており、同容疑者が事件発生時に重度の双極性障害を患っていた可能性があると話している。
家族によると、西オーストラリア州出身の同容疑者は、10年ほど双極性障害に苦しんでいた。直近3年は大きな発作はなかったという。犯罪歴などもない、ごく普通の人物だったとしており、家族は今回の事件に心を痛めている。被害額は家族が全額支払うとしているが、同容疑者と連絡がつかないため、一刻も早く現在の病状を知りたいとした。
同容疑者はブランド戦略コンサルティング会社を経営しており、オーストラリアで長年マーケティングの仕事に携わった後、今年4月にホイアンに移住していた。

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