ホーチミン市内の自宅でテレビを見ていた男性が、強盗犯と間違われて刑事に短銃で撃たれるという前代未聞の事件が起きた。
20日午前10時45分ごろ、ホーチミン市クチ郡タントンホイ村の自宅でゴー・トゥン・ナムさん(25歳)がテレビを見ていると、3台のバイクに分乗した若い男6人が押し入って来た。男らは短銃を手にしており、何が起こったのか理解できずに逃げようとするナムさんを追いかけ左太ももを撃った。
その後、この6人は昨年10月に発生した強盗事件の容疑者を追っていた刑事と判明。警察は、ナムさんの外見が容疑者によく似ていたため今回の事件が起きたとして非を認めると共に、ナムさんの治療費の負担を申し出ている。しかし、ナムさんが3発の威嚇発砲を無視して暴れたためやむを得ず足を撃ったと主張する警察に対し、ナムさんの家族や近所の人々は、威嚇発砲はなくいきなり足を撃ったと不信感をあらわにしている。
なお、ナムさんは麻薬中毒患者で事件後の血液検査でも麻薬の陽性反応が出ていたため、刑事らを見て我を失ったのではないかという見方もある。