路上駐車のバイクを盗もうとして警察に突き出された男性が、取り調べを受けていた警察から搬送された病院で急死するという事件が起きた。死亡したのはチャン・タイン・フォンさん(40歳)で、7日午後9時ごろホーチミン市5区の路上でもう1人の男と共にバイクを盗もうとしたところを住民らに取り押さえられ、5区第10地区警察に突き出された。
フォンさんの取り調べを行っていた第10地区警察は8日午後2時ごろ、フォンさんを近くの警察病院に搬送したが1時間後に死亡したという。フォンさんが死に至った経緯について第10地区警察の幹部は、「疲れている様子だったので病院へ連れて行ったが、自力で話すことも歩くこともできた。取り調べ中の暴力行為は一切なかった」と話している。
しかし、フォンさんは警察を出るときから意識不明状態だったという目撃証言があるほか、病院の医師も「運ばれて来た時、フォンさんの瞳孔はすでに開いており手足は黒ずんでいた。病院到着前に死亡していた」と証言している。このため、第10地区警察を管轄する5区警察がフォンさんの死の原因について捜査を行なうことを決めた。