ホーチミン市警察は11日、ひったくり後の逃走を邪魔された腹いせに一般市民3人を負傷させた悪質な強盗団を逮捕したと発表した。この事件は2日午後9時半ごろ、ホーチミン市タンビン区コンホア通りでバイクを止めて通話中の女性の携帯電話がバイクに乗った2人組の男にひったくられたことに始まる。女性の叫び声を聞いて、近くに住むタムさんとタインさんという男性2人が犯人らを追ったが、捕まえることはできなかった。
ところがその約30分後、逃げた2人組に別の2人を加えた男4人が2台のバイクでタムさん宅に乗り付けると、刃物でタムさんに切り付け大けがを負わせた。さらにこの4人はタインさんの家にも押し入り、タインさんとその友人にも重傷を負わせた。
捜査を行なっていた警察は、今回の事件を起こした強盗団のリーダーがダットという男であることを突き止め、10日夜アジトとしているタンフー区のカフェにいるところを逮捕することに成功した。このカフェからは2日の犯行に使われた刃物4本やひったくられた携帯電話も押収された。また、ダットの逮捕から数時間のうちに2日の実行犯の残り3人を含めた仲間13人も逮捕された。