24日午前10時45分ごろ、ホーチミン市のクチ総合病院にゴム弾で頭を撃たれたディン・タイン・ティーさん(17歳・男性)が救急搬送されて来た。ティーさんは、治療に当たった医師に対してヘルメットをかぶらずにバイクの運転をしていたところ、警察官に撃たれたと話した。ティーさんの頭部には長さ3センチメートルほどの傷ができていたが、CTスキャンやX線検査の結果、脳に異常は認められなかった。病院は傷口の縫合手術を行った。
同日午後、ホーチミン市クチ郡フオックヒエップ村警察はトゥオイチェー紙の取材に対し、同村警察所属の警察官がティーさんに発砲したことを認めた。警察の説明によると、この警察官はティーさんがヘルメットをかぶらず3人乗りでバイクを運転しているのを発見し、停車するよう合図を出したがティーさんが逃走したため、後を追って発砲したという。同村警察は今回の事件をクチ郡警察に報告すると共に、発砲した警察官から事情聴取を行っている。