8日午前12時半ごろ、ホーチミン市ニャーベー郡フオックロック村の金(きん)販売店「アインサン」が短銃を持った2人組の男に襲われ、商品の貴金属を奪われる事件が起きた。
この2人組は店の前にバイクで乗り付け、ヘルメットをかぶりマスクをした姿で店内に入ると、店主のグエン・ティ・ガムさんに金の買い取りを依頼した。しかし、代金を受け取るや否や2人組のうち1人が短銃を取り出して「騒げば殺す」とガムさんを脅し、この間にもう1人が商品の金や貴金属を集めて用意していた袋に入れた。反撃しようと動いたガムさんの夫を短銃の男が銃で殴りつけた際、銃が暴発したが幸い弾は誰にも命中しなかった。
銃声や店主の叫び声を聞いて近所の住人らが駆け付けたが、2人組は彼らに銃口を向けて威嚇しながらバイクでレバンルオン通り(7区)方面に逃走した。被害額はおよそ5億ドン(約330万円)に上る。狙われた金販売店は、人通りの少ない場所にあるにもかかわらず、警備員も置かず監視カメラも設置していなかった。