21日昼、ホーチミン市1区の「くるくる寿司」というレストランでTさん(24歳・女性)が友人からもらった同店専用の食事券を使おうとしたところ、偽物だとして店側に受け取りを拒否された上に警察に突き出されるという事件が起きた。
Tさんによると、問題の食事券は額面10万ドン(約560円)と20万ドン(約1120円)の券2枚で、昨年12月31日に友人Kさん(24歳)が同レストランで購入しプレゼントしてくれたものだという。Tさんは今年2月にもこの食事券2枚を使おうとしたことがあったが、店員に受け取りを断られ、詳細を調査して後から連絡すると告げられていた経緯があった。
しかし、その後店側から何の連絡もなかったため、Tさんは食事券に問題はなかったものと判断して再び使用しようとしたところ、今回の騒ぎになった。店側から何の説明もなく、突然犯罪者扱いされたTさんは、飲食代を現金で払って警察からは解放されたが、「たかが30万ドン(約1700円)の飲食のためにわざわざ偽造するわけがない。失礼にもほどがある」と怒り心頭に発している。
この問題について「くるくる寿司」側は、Tさんの食事券は本物かもしれないが責任者のサインがなかったため、価値は認められないと主張している。しかし、これまでに印刷した枚数や販売した枚数を把握していないなど、いい加減な管理実態が明らかになっている。