ホーチミン市タンフー区警察は21日、6歳の少年を売り飛ばす目的で誘拐したとしてマック・チャック・タイン(25歳・男)とマック・タイ・ビー(20歳・男)の兄弟を逮捕した。
両容疑者は19日午後11時ごろ、同市タンビン区バークエオ市場で物ごいをしている末の弟(10歳)を迎えに行った際、弟と一緒に物ごいをしていた少年ティー君を見つけ、この少年に身寄りがないと知ると家に連れ帰った。
両容疑者はチーさん(35歳)という飲食店を経営する女性に対し、ティー君が父親に殴られたので預かっているとうその説明をし、人身売買取引の仲介を依頼した。チーさんはティー君が別の人に買われないよう自分が買うふりをして少年を連れてくるよう要求する一方、警察に事の次第を通報した。
通報を受けた地元警察は、両容疑者がチーさんから現金を受け取ったところを現行犯逮捕した。ティー君は現在、同市社会支援センターで保護されている。