ホーチミン市警察と同市ビンタイン区警察の合同チームは16日午後、同区在住のチャウ・フン・ソン(48歳・男)をビンズオン省トゥアンアン郡のライチエウ墓地に放置された発泡スチロールケースの中から発見された男女2人の遺体の殺人容疑者として緊急逮捕した。
この事件の被害者は、同市2区在住のボー・ティ・ホアさん(38歳・女性)とホアさんの親せきのチャン・クエット・タン(35歳・男性)で、ホアさん夫婦はソン容疑者に6億ドン(約310万円)余りを貸していた。供述によると、ソン容疑者は14日午前、借金のうち3億ドン(約160万円)を先に返すので自宅まで取りに来るようホアさんに連絡したという。同日午後2時ごろホアさんとタンさんがソン容疑者の自宅を訪れると、同容疑者は2人に睡眠薬入りの飲み物を飲ませて眠らせてから電気ショックを与えて感電死させた。2人の遺体を発泡スチロールケースに詰め粘着テープで目張りした後、運送サービスに連絡し運転手と助手に墓地まで運ばせたという。
ホアさんの夫のティンさんは忙しく、ソン容疑者宅への訪問をタンさんに替わってもらったという。しかし翌15日になっても2人が戻らないので探していたところ、男女の遺体発見のニュースを知り警察に出向いて2人の顔写真や服装の特徴などから2人が殺害されたことを確認した。
<続報>ホーチミン市警察は17日、ホアさんとタンさんの殺人容疑でさらに3人の男を逮捕した。ソン容疑者は3人を金で雇い、自宅を訪れたホアさんとタンさんを粘着テープで縛り上げさせたとされる。同容疑者は、実際の殺人は単独で実行したと供述している。